出版社内容情報
名探偵ポアロが帰ってきた! 実力派作家が描く、世界で最も有名な探偵の新たな事件!
ソフィー・ハナ[ハナ ソフィー]
山本 博[ヤマモト ヒロシ]
大野 尚江[オオノ ヒサエ]
内容説明
ポアロが夕べを過ごしていた珈琲館に、半狂乱の女が駆け込んできた。誰かに追われている様子。事情を聞くと、女は自分は殺される予定なのだと震えながら答える。同じ頃、近くのホテルでは三つの死体が発見されていた。それぞれの口には同じカフスボタンが入れられていて…。“名探偵ポアロ”シリーズ、公認続篇。
著者等紹介
ハナ,ソフィー[ハナ,ソフィー] [Hannah,Sophie]
小説家、詩人。1971年、英国マンチェスター生まれ。2006年に初めてのミステリ小説Little Faceを発表
山本博[ヤマモトヒロシ]
弁護士、著述家、翻訳家
大野尚江[オオノヒサエ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こーた
178
クリスティー財団公認のポアロ続篇。なるほどクリスティーへのオマージュを多分にかんじる。が、クリスティーのポアロと云うよりは、デヴィッド・スーシェのポワロ、と云うかんじがしないでもない。それと、事件はちょっと複雑すぎるようにもおもえた。地味な事件を面白く描けるのがクリスティーの魅力なのだけど、それに正面きって挑んだところで、そもそも勝ち目はないだろう。どうしたって比較したくなってしまうし、それだとアラ探しみたいな読書になる。このあたりが良い落し所だったのではないか。さらなる続篇もある。そのうち読もう。2023/08/13
森オサム
46
著者初読み。とにかく読み辛かった。私はクリスティ、ポアロシリーズを読み込んでいる訳ではありませんので、本家と比べてどう、とかは分かりません。本作をただ1冊のミステリーと見て、読み通す事が物凄く苦痛だったのです。単純に、登場人物が多すぎて整理できないし、感情移入するキャラも居ない。謎解きも、伏線を拾って行けば辿り着ける、と言う物でもない気がするしなぁ。みんな嘘つきばっかりなんで、分かる訳ないよ。そのせいで複雑なストーリーに感じ、面白く思えなかったです。余計なことはせず、ポアロはクリスティが書いたのを読もう。2017/03/17
cozicozy
30
【図書館】ポアロシリーズの初めての公認続編作家さんの作品。時代設定など考えられていて、面白く読みました。多くの人から愛された作家、シリーズだから続きが読みたいと思わせてくれるのだと思います。活字のミステリーの面白さを教えてくれたアガサ・クリスティ作品、これからも読み続けたいです。次回作『閉じた棺』が楽しみです。ソフィー・ハナ著の相棒は、キャッチプール刑事。次回の二人の活躍を楽しみです。2018/08/12
花乃雪音
19
アガサ・クリスティーではない筆者が書くエルキュール・ポアロが登場する正式後継作品。筆者は実力、人気ともにある方らしいが本作を読み限りではあまり理解できなかった。良かった点は時代をヘイスティングズの不在期間にしたこととポアロの相棒となるスコットランドヤードのキャッチプールをポアロの横に並ぶ存在ではなくポアロが教え導く存在とすることでヘイスティングズと違いをつけた設定であった。2020/12/14
yuka
17
ポアロという探偵が登場する全く別の作品、と思えばいい。わたしがバカなせいか、途中分からなくなり、とても疲れた。クリスティのポアロを、久しぶりに何か一冊、再読しようっと。2019/09/22