内容説明
ミステリ専門書店を経営するアニーは、地元劇団のリハーサル中に起きた本物の殺人事件に巻き込まれてしまった。しかも第一の容疑者は愛しい恋人のマックス。アニーはミステリから得た知識を頼りに、事件の謎に挑戦するが…。ミステリを心から愛するコージー派の著者が贈る、本格推理の新シリーズ第1弾。アンソニー賞、アガサ賞ダブル受賞に輝く話題作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
60
基本コージーミステリーなので、主要な登場人物が織り成す生活の中で事件は起こりますが、嫌な終わり方はしないと安心できる作品です。しかしとっても嬉しい事に、殺人事件の背景から解決まで、伏線もしっかりあり推理を堪能出来る、正に本格なのです。主人公はミステリー専門店を営むアニー、そしてミステリー大好き常連客のヘニー婦人を始め、魅力的な人々です。よって一つの作品で、およそ二百作程のミステリーの話が含まれます。更にヘニー婦人は、事件が起こると丸で他の作品の女性探偵の如く変身して、調査報告をくれるナイスな御婦人です。2015/02/20
efu
7
海の上のカムデンシリーズの後書きからこの本にたどり着きました。なんで今まで読む機会がなかったんだろう?不思議です。でもやっぱり一読目ではあまりにも情報量が多すぎてクラクラしちゃいます。その・・・筋書よりもミステリー小説の情報があまりにも膨大。あの本もこの本も「読みたい~!」本ばかり!!しかも図書館にもなさそうだし・・・。気長にアマゾンで探してお取り寄せするしかないかな。本題に帰ると、ヘニーが気になってしょうがないです。狂言回し的なのかな?興味津々。シリーズ全部読みたいですね。2016/02/09
AMBER
5
前半はなんかビミョー。話の展開に疑問だらけでどうなんだろー的な感じだったけど、中場当たりから物事が動き始めてからは面白い。登場人物、特にマックスの母はインパクト強いなー。息子がピンチなのに、そんなことはお構いなしで結婚式の準備で頭パンパンなんて!ある意味いい性格をしてらっしゃる(笑)本書の前に翻訳されてない二冊があるから、一番最初から読みたかったよー。2015/01/15
のざきち
4
積読本の1冊。軽妙な会話と膨大なミステリネタが程よくマッチした作品でした。2019/04/07
sleepykame
3
初読の頃は若かったので終盤よくわからない部分は自分の理解不足、と思ってたのだが、今読んでみると訳のあちこちに?があって原書と突き合わせながら読んだらスッキリした。 個性豊かな登場人物の変な言動と日本であまり知られていないミステリを探すネタ本として楽しい。2018/04/07