感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
77
【探偵ネロ・ウルフ】シリーズ第33弾。〔再読〕タイトル最後の事件は日本でつけたものだが、本作が作者スタウト氏の遺作となった。ある夜中、故意にしているレストランの給仕が助けを求めて訪れる。アーチーが客室に彼を通し、朝には話を聞くからと休ませたが、間もなく爆発がおこり死んでしまう。捜査を開始するウルフたちだが、一定の捜査の後肝心のウルフの覇気が無い。何作も前から伏線を張っている事は凄いの一言だが、逆にタイトルから予想されてしまうかも。ラスト作品の寂しさかも知れないが、私はいつもの豪快であり緻密な彼が観たい。2021/03/18
ヴィオラ
11
長かった(半年くらい?)ネロ・ウルフ祭もようやく一区切り。途中、グッドウィンがイラつくほどに、どうにも煮え切らないウルフでしたが、読み終わってなるほどと…。この結末は全く予想外。なんとも哀しい一本でした。 あと2本の未読「死を招く窓」と「Xと呼ばれる男」は、手に入れてから。あと、軽く内容をまとめながら再読ですかね?個人的に小冊子とか作って楽しみたいw2017/10/17
しば丸
0
レックス・スタウトの最後の作品だからでしょうか、寂しい終わり方でした。長い眠りについて、もう2度と目覚めない、そんな雰囲気を感じます。2009/06/23