内容説明
CIAを離れてフリーの身となった元SVR(ロシア対外情報庁)の将校ゾーヤは、ある経緯から、もうひとつのデータ端末を持つスイスの銀行家の男とともにジュネーヴに向かう列車に潜んでいた。だが、銀行家を追うルデンコらGRU工作員の襲撃を受ける。そのさなか、ゾーヤは離ればなれになった恋人ジェントリーと邂逅するが、思わぬ事態に…。やがて、驚愕の真相と衝撃の結末が!シリーズの重大な転換点となる傑作。
著者等紹介
グリーニー,マーク[グリーニー,マーク] [Greaney,Mark]
アメリカの作家。国際関係・政治学の学士号を持ち、スペイン語とドイツ語に堪能。『暗殺者グレイマン』の取材で数多くの国を旅し、軍人や法執行機関関係者とともに銃火器使用・戦場医療・近接戦闘術の高度な訓練を受けた。“グレイマン”シリーズは好評を博し、映画化された
伏見威蕃[フシミイワン]
1951年生、早稲田大学商学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
108
マーク・グリーニーのグレイマン・シリーズ12作目の最新作です。今回は、ロシアとウクライナの関連での話です。CIAからは追われる身となっている主人公が、今回は依頼を受け、ロシアの極秘情報を取得することを依頼されます。主人公の恋人のロシアの元諜報員も今回はかなり活躍します。またCIAの若い女性も参画して楽しめます。途中ではロシアの情報機関の人物に邪魔されますが、最後はお約束通りですが、CIAの主人公も元ハンドラーが・・・・・、という事で楽しめました。2024/01/02
猿吉君
76
グレイマン12作目、ゾーヤとジェントリーで交互に進行し、下巻で一緒になる、つまらない訳がありません!①ウクライナ戦争真っ最中、ロシアの裏金を巡り思惑が入り乱れます。②ジェントリーに新たなサポートメンバーが!かなり優秀で今後どんどん出てきそう。③ゾーヤがア〇中+ヤ〇中とかなり悲惨、読んでいて辛い。④まさかのアノ人が死亡、シリーズで重要なキャラなのでかなりびっくりしました。点数90/100→12作目なのに全くダレない、ノンストップアクションで読後もすっきり、ザックが出てこないだけが不満ですが次作も楽しみです!2024/04/24
Richard Thornburg
44
感想:★★★★ 下巻に入ってもテンションは衰えず、巻末まで息つく暇もなく読了。 ジェントリーと再会してからのゾーヤは今までのイメージとは全然違っていて、メチャクチャしおらしいので驚きです。 あと、本作で登場したアンジェラの印象は上巻と変わらず好印象。 作中でアンジェラとゾーヤが対立するシーンがあり、ジェントリーはいつもの死闘とは違う与り知らぬ争いにタジタジになっているのも楽しめました。 2024/02/02
chiseiok
43
『暗殺者の三角関係』下巻。今回も最高のラブコメハードアクションストーリー、安心して?ハラハラ出来ましたw。グリーニーは当代最高のエンタメ職人だね。素人おじさん二人が超かっこよかったし、ゾーヤのジェラっぷりもチャーミング、そしてアンジェラ、面倒くさく無さすぎ、GJ過ぎ!今回の彼女の驚くべき行動で、ジェントリーとCIAの関係はまた回復傾向へ向かうのかな?トムとジェリー、あるいはボッシュとLA市警のような、揉めたりつるんだりしながらの微妙な距離感ですな。次回はぜひザック・ザ・"ロマンティック"も出演して欲しい。2024/01/27
わたなべよしお
27
またまた楽しませてもらうました。やはり、コートとゾーヤが揃わなきゃね。ということで、珍しく(?)明るい未来を予感させる終わり方になりました。どうなるんだろう、これから。2024/01/01