出版社内容情報
勝率1%からの逆転は、なぜ起きたのか――?
将棋史に残る名勝負「王座戦」(第71期)を通して、
天才・藤井の強さ、思考に迫る。
・結果よりも内容や充実感を求める姿勢
・いったん諦めた上で、勝ち筋を探る
・定跡にとらわれない
・継続して研鑽を積む、ライバルの存在
・「異次元」ともいうべき計算能力
王座戦主催である日本経済新聞社編だからこその豊富な写真、資料も必見!
「・・・計算力の高さは「天賦の才」といえるかもしれませんが、結果よりも内容や充実感を求める姿勢を貫いている点も強さの一因ではないでしょうか。23年10月30日に日経本社でトークショーとともに催した自戦解説会では、五番勝負の中から「会心の譜」を選んで解説してください、とお願いしました。
すると、藤井王座は、シリーズで唯一敗局となった第1局を選んだのです。
対局に勝ったとしても、構想のミスや納得のいかない手があれば、藤井王座は悔やみ、反省して、次の対局に生かそうとしています。
勝っても、内容的に納得できなければ、心の底から悔しがる姿を見て、
『だから、藤井さんは勝つんだな、強くなるんだな』と痛感しました。
本書のもう一人の主人公は、永瀬九段です。
“藤井聡太が勝ち続ける理由”の一つとして、永瀬九段を研究パートナーとして選んだこと、
そして、2人で継続して研鑽を積んできたことを挙げないわけにはいきません。」
(「歴史的で運命的なシリーズを振り返る――『はじめに』に代えて」 一部抜粋)
内容説明
タイトル戦19勝無敗、八冠。勝率1%からの逆転は、なぜ起きた?将棋史に残る名勝負「王座戦」から天才・藤井に迫る。
目次
第1章 藤井聡太が振り返る王座戦(スコアが逆でもおかしくなかった;逆転を成功させるコツ ほか)
第2章 記者が見た八冠の軌跡、藤井の素顔(八冠達成に影響したルール;本戦の逆転劇 ほか)
第3章 藤井と永瀬―ライバルが語る藤井(運命のライバル;妥協を見せない中学生 ほか)
第4章 プロ棋士が読み解く藤井の強さ、思考 解説 王座戦五番勝負(藤井将棋の面白さ;もう一つの熱戦 挑戦者決定トーナメント ほか)
第5章 藤井聡太が語る敗れた第1局(戦型は角換わりに;意表を突かれた玉寄り ほか)
巻末付録 「将棋王座戦」70年を振り返る
感想・レビュー
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rokoroko
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geki
司馬太郎