出版社内容情報
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著・文・その他
内容説明
その夜、マルティンとオーサの夫婦が自宅近くのレストランで食事をしていた、そのほんのわずかな間に、11歳の娘マグダが自宅から忽然と消えた。必死に情報提供を呼びかける夫婦だったが、警察や世間は彼らに疑いをかける。夫婦の間でも互いへの疑心がつのり、やがて彼らの周囲の人々にも波紋は広がって…事件のそもそもの発端は?そしてマグダは今どこに?交錯する過去と現在の人間模様が描き出す鮮烈なサスペンス!
著者等紹介
エクランド,シッゲ[エクランド,シッゲ] [Eklund,Sigge]
1974年ストックホルム生まれ。父は著名な経済学者。1999年にSynantropで作家デビュー。また、TVプロデューサー、脚本家としても活躍し、ポッドキャスターとしては国内最大の聴取者数を誇っている。現在は妻と三人の子とともにストックホルム在住
北野寿美枝[キタノスミエ]
神戸市外国語大学英米学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほちょこ
31
2月末に読了を狙ったが、遅々として進まず、(文体の何かが読みづらい)日付を越えてしまった残念感がありありの作品。それに、マグダは?彼女の物語ではなかったのか?私が読み飛ばしたのかもしれないが、もう一度戻るのは辛すぎる。2018/03/01
星落秋風五丈原
17
何でみんなそんな簡単にフリンしちゃうの?2020/09/07
トウリン
4
一人の少女の失踪、その謎の解き明かし――ではなくて、少女の失踪に関わる男女のアレやコレやドロドログチャグチャ。個々の過去やら思いやらエゴやらを懇々と描いていくのだけれども、何だか、少女はないがしろにされた感じ。この男女の諸々を書きたいが為に少女を失わせたというか。他の登場人物はこの上なく人間じみているけれど、彼女だけは単なるツールとして現れ消えてしまったような感じで、寂しい。2019/06/17
Kom
4
不穏な展開と錯綜した人間関係は良かったが、なんかしっくりこないまま終わった感。2018/05/16
きうりっち
3
え?これで終わり?どうなってるの?序盤、なかなか読み進まず、ちっとも面白くないし、人称が突然変わって「わたしは・・」とかなったりするし、ついていけない。倦怠期の中年夫婦と同棲中の若いカップルが主な登場人物で夫々の関係がしっくりいっていないことや、近しい人々が自殺したり、精神的に問題を抱えていたり、仕事に不満だったりというストーリーが展開されるが肝心の行方不明の11歳の娘はどうなってしまったのか、誰かが殺したのか、それとも自分から隠れてしまったのか、ハッキリした解答無しの結末だった。期待外れの作品でした。2018/05/23