出版社内容情報
危ない奴らが帰って来た! 今度はポルノ映画で一攫千金をねらう。E・マクレガーらオリジナルキャストで、D・ボイルが映画化!
アーヴィン・ウェルシュ[ウェルシュ アーヴィン]
池田 真紀子[イケダ マキコ]
内容説明
レントンが仲間の大金を持ち逃げしてから9年。ロンドンでくすぶっていたシック・ボーイは、親戚からパブを譲り受け、スコットランドのリースに帰ってきた。ここで一発当ててやる!シック・ボーイが悪だくみをしているそのとき、オランダで暮らすレントン、刑務所にいるベグビー、依存症治療中のスパッドの人生もまた大きく動き出す。この再会は事件だ!『トレインスポッティング ポルノ』を改題・文庫化。映画化原作。
著者等紹介
ウェルシュ,アーヴィン[ウェルシュ,アーヴィン] [Welsh,Irvine]
スコットランド・エディンバラ生まれ。16歳で学業を離れ、さまざまな職に就きながらパンク・ロックを聴き漁る。90年代のレイブ・カルチャー絶頂期に、ウェルシュに作家の道を歩ませる人々と出会う。93年、初の小説『トレインスポッティング』(ハヤカワ文庫)を発表
池田真紀子[イケダマキコ]
英米文学翻訳家、上智大学法学部国際関係法学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MATHILDA&LEON
28
衝撃的な前作に惚れ、続編へ。退屈な毎日から脱したい男女たちの、刺激だらけの挑戦。第1作目よりも読み易く、より『めちゃくちゃな』彼らを楽しむことができる。新しく登場する若者たちも実に人間臭く、個性的。若かりし頃に漠然と感じた鬱屈と発散のパワーは物凄い。上巻では、登場人物がズラッと出揃い、一大イベントが始まろうというところまで。下巻でどれだけ読ませてくれるかが楽しみ。2018/11/25
ori
8
上下纏めての感想で。ベグビーのスピンオフThe blade artistを読んで20年ぶりぐらいに再読。昔は「ポルノ」ってタイトルだったのにいつの間にか変わってる。出てくる男達は本当にクズ。改めてしみじみ。ここまでクズか。でも読むのをやめられないし、終わってほしくないし、そのキャラ全員を好きですらある。実生活で知り合いにいたら絶対嫌なタイプで避けるけど。そして再読して気づいたけど女性はみなフェミニストだ。今の価値観から読んでもかなりのフェミニストだ。そこでバランスがとれてるんだな。 2023/12/16
ぴらるく
2
まさしくやつらが帰ってきているのですが、映画ほど時間も経っておらず、文字で現れる彼らは破壊力を失っておらず、映画の悲哀はありませんでした。 丁寧にひとりひとりの近況報告があり、新たな登場人物も刺激的で共感もできる位置付けになっていて、続編としても新たな1冊としても楽しめるすばらしい作品。2017/07/13
ウクレレまさあき
1
映画は何回か観ていて、大好きな作品。原作は更に克明に描かれたキャラクターたちが躍動する。ワクワクしながら下巻へ。2023/05/18
Lucie
1
相変わらずダラダラの展開だけど不思議とページが進む。ベグビーとスパットが気になる❗二人も映画製作に関わってくるのか。2020/06/09