出版社内容情報
実力派作家が描く、ホラー小説3部作、堂々の開幕
内容説明
銀行強盗、老婦人の失踪、人質事件…相次ぐ怪事に、元特殊部隊隊員の刑事ニックは翻弄される。しかも事件は彼の目の届かぬところでも起きていた。インターネットを悪用する卑劣漢、産業スパイの暗躍…そして事件はニック自身の家族、地元の名家出身の妻ケイトの身にも降りかかろうとしていた。美しい南部の町ナイスヴィルに、いったい何が起きているのか?実力派のベテラン作家がこの世ならぬ怪異を描く三部作開幕。
著者等紹介
ストラウド,カーステン[ストラウド,カーステン] [Stroud,Carsten]
1946年カナダ生まれ。1983年にカナダのパトロール警官を描いたノンフィクションThe Blue Wallでデビューし、次いで1987年にニューヨーク市警殺人課を描いたClose Pursuitがベストセラーとなって注目を浴びた。その後1990年の『狙撃警官キーオウ』でフィクションに進出。同作でカナダ推理作家協会のアーサー・エリス賞処女長篇賞を受賞した。五大湖に面したサンダービーチ在住
山中朝晶[ヤマナカトモアキ]
1970年北海道生、東京外国語大学外国語学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nuit@積読消化中
68
少しずつホラー要素が出てきてはいますが、ホラー好きにはまだまだ!でも、警察小説としても十分楽しめます。色んな悪党が次から次へ。時々そんな悪党の人間的な弱い部分も垣間見えるのだけど、許せる範囲を既に超えてるから擁護出来ない。しかし、なぜにそんな自信満々で派手な濃紺ブーツでやらかしちゃったの?!は少しだけ愛すべき部分か(笑)。過去からの怨念や復讐だけではない、読み応えのある作品です。ひとまず2巻(上)へ!2016/05/22
HANA
46
下巻に入り町を覆う事件はさらに混迷の度を増す。とはいえホラー的な要素はまだチラリと姿を現すだけで、大筋は強盗事件とそれに絡む要素ばかり。超自然的要素で人が消えた後の様子等は結構凄みあるんだけど、そちらの事件自体が表に出ていないのでホラーとしてはちょっと物足りない。とはいえ銀行強盗犯を始め各登場人物のキャラは立っている為、読んでいて引き込まれはするな。この辺作者は警察小説を書いているらしいので、呼吸はわかっている気がする。三部作の一という事でラストもまだまだという気がするので、これから続きを楽しみたい。2017/05/10
ロータス
23
悪人達の騙し合いが面白い。普通にサスペンス?として読ませる。ホラー部分が無かったとしても、ネット犯罪やら産業スパイやらの部分が普通に面白い。3部作の内の1作目らしいから、次出たら読むかも…。ナイスヴィルという街が今後どうなっていくのかも気になるし。これは3部作全部読まないと、ホラーとして面白いかどうかの判断は難しいかもしれない。あくまでもホラー小説として手に取ったので。2015/10/26
さといも
19
やっと相関図無しでも分かるようになってきた〜。読むペースも速くなってきた。翻訳物はここまでが苦手なんだけど、ここまでくると楽しくなるからやめれない。だんだんホラー色が出てきました。これからどうなる?どうなる?2019/01/21
白玉あずき
18
久しぶりのホラー!のつもりだった。「これはホラー映画じゃない」「それなら幽霊の出てくるミステリね」いやいや悪漢小説?悪徳警官や元軍人やらが、やたら殺傷力の強い銃を撃ちまくり、得体のしれない中国人組織も登場。悪の爽快感とホラーの恐怖という二兎を追ってみたんですね・・・ ヒーロー、ヒロイン役はもう一つ魅力に欠けるし、まだまだちっとも活躍してくれない。3部作で全6冊。でも面白くないわけじゃないし、2部以降の恐怖度アップとカタルシスに期待して、やっぱり読んでみようかな。2016/11/05
-
- 和書
- わかりやすい景品規制