内容説明
成功を夢見てソ連からアメリカへ渡ったユーリは、苦しい生活を強いられて、鬱屈とした日々を送っていた。アメリカ社会への復讐を誓った彼は、極右集団と手を組んで、恐るべき計画を立てる。死の細菌、炭疽菌とボツリヌス菌をニューヨークにばらまこうというのだ。そんな折り、監察医のジャックは不審な死体に遭遇する。死因を調べ始めた彼は、やがてユーリたちの陰謀へと迫っていく。医学サスペンスの王者が放つ衝撃作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Snowy
2
2003年からしかないので、仕方ないですが、実は2001年に読みました。英語版です。 丁度、この本を読み出して数週間して、勃発したのがアメリカの炭疽菌のテロ疑惑。 本の中では、ロシアからの移民が、まず、テストの為に郵便物に混ぜてカーペット商人の事務所に送りつけ、殺害します。彼と彼を利用している白人至上主義の過激派の計画は、それをセントラルパークで噴霧するとか、政府のビルの空調システムを利用して拡散する、というものです。 実際に起きている事とあまり共通点が多いのでびっくり。 そういえば、テロリストが高層
菱沼
1
再読。しかし、ローリーは本気なのか、とそっちを案じてしまった。読み手としては、ポールは胡散臭い奴としか思えないのに、花だのパリだのでだまされるなんて。(だまされたかったのか?)裕福で、著名で紳士、そしておそらく男性優位主義といえば、全米ライフル協会会長を務めたチャールトン・ヘストンを思い出す。武器がなければ、武装で身を守らなくてはならない状況も起きない。人種の坩堝アメリカ、ニューヨーク。日本でも、若い人たちが3、40年前より保守に傾いているようで不安になる。2024/10/31
がたやぴん
1
約20年前、ハマってました。この作家さんに。炭疽菌などを知ったのは、この頃かな。
負け猫
1
中盤でコニーが死んだ辺りから、ぐんぐんおもしろくなっていった。ありがちな感じだが、それでもいいエピローグ。2011/08/04
のちおちゃん
1
☆☆☆☆2000/10/06