出版社内容情報
VR手術を専門とする脳神経外科医の牧野は、少女エリカへの視覚再建装置埋設に成功。しかし、術後彼女は恐ろしい幻影に脅かされる
【目次】
内容説明
医療テックSME社が介助ロボットやアバターの直接操作を可能とし身体障害者の活動範囲が拡大した近未来。事故で脊髄を損傷したVR手術専門の脳神経外科医・牧野は、恩師の森園の依頼で、記憶と視覚を失った少女エリカへの視覚再建装置埋設を行う。手術は成功したはずが、エリカは謎の黒い幻影に脅かされるように…その正体とは?第12回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作『そして、よみがえる世界。』改題文庫化。
著者等紹介
西式豊[ニシシキユタカ]
1967年生まれ。成城大学経済学部卒。2022年、『そして、よみがえる世界。』で第12回アガサ・クリスティー賞大賞を受賞し、同作で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yukaring
57
かなり面白い近未来SF医療ミステリ。誰でも仮想空間VRでアバターを使って自由に動ける世界。介助ロボットの発達で身体障害者の活動範囲が広がり、事故で脊髄が損傷した医師の牧野もロボットとアバターを駆使し1人で暮らしている。ある日VR手術専門の牧野の元に恩師の森園から依頼が入る。事故で記憶と視覚を失った少女エリカへの手術は成功し視覚を取り戻したのだが、なぜかエリカは謎の黒い影に脅かされるようになり…。仮想と現実の間で繰り広げられる謎解きと迫力のバトル。そして明らかになる慟哭の真相。色々な意味で衝撃の1冊だった。2025/12/13
スプリント
8
医療とバーチャル世界をうまく融合させた良作。 登場人物が練り込まれており複雑なストーリー展開で深みもあった。 終盤は急にアクション風味満載になったのが意表を突かれた。映像化してほしい作品。2025/12/24
カッパ
5
『そして、よみがえる世界。』の改題作品でした2025/10/04
蝸牛
3
SF?アクション?医療?ミステリー?いろいろごちゃ混ぜで楽しい小説。二作目の『鬼神の檻』もすごかったけど、一作目だけあってさらに疾走感あり。 題名はもとのままのほうが世界観伝わってよかったなぁ、なんて。2025/10/18
高久
3
すっごい欲張るじゃん(第一印象) SF医療サスペンスヒーローアクションです。すごいぞ、好きなものしか入ってない。なにがすごいって突然ヒーローアクション始まる流れに無理がないところ。全部前半に置いてあるから。SFなら基本がサスペンスでもこれ背景に置いといてクライマックスで振り回せるんだ、という発見がありました。これはほんとにすごい。設定にこだわりがつよい分お話の構造自体はまったく奇をてらわないので、要素が混雑してる割に読みやすく、しかもおもしろかった。二作目も面白そうじゃんこれは読もう2025/10/17




