出版社内容情報
偵察期間は終わったのか?ーーアフリカ中部を占領したオビックのロボット兵たちは、驚くべき行動に出る。とまどう人類の運命は?
内容説明
小惑星オシリスに捕らわれ、奇妙な生活を送る武山、相川、矢野の幼馴染3人と、航空宇宙自然隊の宮本。だが、最後に加わった陸上自衛隊の山岡がミリマシンに解体される。直後、オシリスから出現した48隻のオビック宇宙船が地球侵攻を開始。AI制御の弾道迎撃ミサイルですべて撃墜されるが、うち一隻が中央アフリカの鉱山地帯に墜落する。チューバ―を駆使する日本陸軍の山岡中尉を名乗る存在が、同地の支配を宣言する。
著者等紹介
林譲治[ハヤシジョウジ]
1962年北海道生まれ。臨床検査技師を経て、1995年『大日本帝国欧州電撃作戦』(共著)で作家デビュー。確かな歴史観に裏打ちされた架空戦記小説で人気を集める。科学的アイデアと社会学的文明シミュレーションが融合した作品を次々に発表している。ミリタリーSFシリーズ“星系出雲の兵站”で、第41回日本SF大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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パトラッシュ
119
一貫してファーストコンタクトテーマを追求してきた林SFだが、今作は最新科学知識に基づく侵略戦に舵を切った。人間をミリマシンに解体して自由に操れる人モドキを作るオビックの地球侵略計画は、ウルトラシリーズで何度も使われたアイデアの変奏曲だ。ロシアが容赦なく核兵器を使用する展開はウクライナ戦争の影響もあろうが、『バビル二世』のように一国の首脳部がすでに異星人の支配下にある可能性を示唆する。AI制御の弾道ミサイルが通常装備されている設定は、イスラエル軍がガザ侵攻に際して攻撃目標選定をAIに任せている現実と重なる。2024/10/14
tom
20
どこかに話は向かってるのだろうし、著者の世界観というか生物観というものを示してくれるのだろう。でも、今のところ、物語はタラタラと進行するだけ。なんとも単調な進行具合。読み進めるのに面倒な気分。ここまで読んだから、とりあえず図書館に第4巻を発注。2025/02/10
yasu_z2
6
冗長な感じでなかなか話が進まず読むのに疲れる。山場はどこなんだろうと思いつつ4巻へ2025/03/13
てぃと
6
未だにオビックが何者なのか全く見えてこない。 物語が近未来の2030年代の話だけにその舞台設計はリアルですが、オビックの侵略で世界が混乱に陥っている感は薄く、人類が互角以上に戦えているのがちょっとリアル感に欠けているように思えてしまう。 が、それだけに次巻で大きな展開があるのでは!?と期待してしまいます。 「知能侵略」というタイトルの意味も早く知りたい!2024/12/07
女神の巡礼者
4
第3巻読了しましたが、第1巻でベストSFだ~とか騒いだけど、ちょっとテンション下がり気味です。マイクロブラックホールを制御して、どこから来たか知らないけど恒星間宇宙を渡ってきたわりに、オビックの地球侵攻作戦が地味すぎないですか。なんだか地球人のレベルに合わせて遊んでいるみたい。まだ正体も目的もまったく不明なので、最終第4巻で、とんでもない展開が待ってるとしたら、それはそれで楽しみなんですけど。期待していいんですか?2024/12/02