出版社内容情報
超人気ゲームシリーズの「逆転裁判」を法廷ミステリの旗手が小説化! 2001年と2016年、2つの時間軸でタイムトラベラーを自称する女性が巻き込まれた事件に、成歩堂が挑む!
内容説明
2016年10月、新米弁護士・成歩堂龍一のもとに助手の真宵が依頼人―尾根紡優子を連れてくる。彼女は2001年に起きた事件から逃れるため、タイムトラベルしたと主張する。やがて明らかになる、優子が被告とされた15年前の密室殺人事件。25年間無敗の検事・狩魔豪と敏腕弁護士・御剣信が激突したその裁判は、被告逃亡のため判決が凍結されていた。時空を超え、成歩堂が手にする真実とは?「逆転裁判」15周年記念ノヴェライズ。
著者等紹介
円居挽[マドイバン]
1983年、奈良県生まれ。京都大学卒業。京大推理小説研究会出身。2008年10月『パンドラ』に掲載された短篇「盗人待ルノワール」でデビュー。『オーク探偵オーロック』などの漫画原作も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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hnzwd
47
大好きなゲームである逆転裁判を、こちらも大好きなルヴォワールシリーズの円居挽がノベライズ。。面白くない訳が無い!っと思って読みましたが、、見事な再現度でした。大逆転をしてるし、驚きも十分。逆転裁判だからこそできるタイムマシンを使った設定も見事でしたが、、なんだろうこのモヤモヤ感。ゲームでの長い尋問中の矛盾点に気付いた時の快感が無いから?なんとなくサラッと終わった感じがするのでした。ミステリとしての完成度は高いだけに、ノベライズってのがマイナスになったのは少し残念。及第点は明らかに超えてるだけに惜しい。2017/10/05
ともかず
41
裁判の途中、タイムマシンが存在することを前提にした議論があるけど、それはありえないんだから前提にしちゃいけないだろ…笑。個性的なキャラクターたちで裁判が面白かった笑(裁判が面白いというのも変な話だけど)信と狩魔の法廷が15年後のナルホドとミツルギに活きてくるのも面白い!逆転裁判のゲームはあんまりやったことないからプレイしてみたくなりました。2017/10/23
geshi
32
『ルヴォワール』シリーズの円居挽が逆転裁判を書く!という自分の中の期待値を高くしすぎて越えられなかったかな。ゲームとは違う小説であるが故のリアリティーラインがうまく合わせられていない印象。画面の思い浮かぶ時刻+場所の章立てや、御剣信VS狩魔豪をやってくれたり、ロリ冥ちゃんかわいかったり、ファンサービスが嬉しい。タイムトラベルやコールドスリープに絡めた謎解きの数々、特にWhyに関わる推理は本格ミステリとして考えられている。でも正史に影響を与えないためにうやむやな結末になってしまったのは頂けない。2017/10/01
Lee Dragon
22
原作のファンなので読みました。 トリックが逆転裁判でありそうなトリックで面白かった。かつ、ハヤカワ文庫お得意のSF要素もしっかり入っていた。 流石に公式の許可は取ってますよね…? 2019/08/09
マッちゃま
17
長らく眠ってた積本やっと読みました。既にあるゲームのノベライズ。ゲームはしないんで好きな作家さんの作品だけど読む気が湧かず(苦笑)いざ読んでみるとゲームの事は知らなくとも作品世界にハマれました。キャラの名前や性格などがソレっぽいと感じましたが本当にタイムマシンが完成したのかどうか含めて特殊設定っぽいよな法廷ミステリ。ラボ内の密室で見つかった2人、1人は刺殺され1人は気絶。生者は「殺してない」と主張。そして15年後にも同様の事件が起き、2つの事件は被疑者も被害者も同一人物⁉︎ミステリとしても面白かったです。2021/06/18