内容説明
イシュトヴァーンとタリクひきいるモンゴール‐クム連合軍は、タルー、ネリイのユラニア軍に、数のうえではおよばなかった。そこで、イシュトヴァーンは得意の奇襲作戦にうってでた。まずは敵の虚を突き、大将のひとりであるネリイの首級を狙おうというのだ。イシュトヴァーンは夜陰に乗じ密かに軍を進め、朝まだき、敵陣へといっきに切りこんでゆく…ゴーラの覇権を賭けた壮絶な戦いの火蓋が、いま切って落とされた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
163
★超大作(公式表現:未曾有の大河ロマン)『グイン・サーガ』シリーズ全179巻完読プロジェクト(ギネスに挑戦!) https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11805473?sort=book_count&order=desc 今回は、正伝62巻(79/179)です。 本巻は、2000年の歴史があるユラニア公国壊滅の巻でした🐆 続いて、正伝63巻へ。2022/06/29
瀧ながれ
35
あらすじは、タイトル参照。…ユラニアのネリイ姫はそれでも、ずいぶんとおもしろい人生でありましたな。この世界のこの時代においては、人間をグインに会ったことがあるかないかで分けてもいいんじゃないかと大雑把な発言をしますけど、その分類でいうとネリイ姫はかなりラッキーなほうですね。のちの歴史家には、三姉妹いっしょくたにめちゃくちゃ悪く書かれそうですが。でも、実物の三姉妹のほうが凄かったのよーとか(笑)。久しぶりにケイロニアの描写がありました。どっしり落ち着いてて居心地がいいのう。早くグインに帰ってきてほしいのう。2015/09/07
nonたん
32
まんまなタイトル……珍しいな。ユラニアはこれから思い出の中で生きて下さい。ネリィ抵抗も出来ず……鬼か……バカチン大丈夫なのかな……。残るは、タルー。あっさり終わりそう。さて、ケイロニアが久しぶりに登場したら、淫魔まで出てきやがり、でも重要な伝言?!残しました。アトキアのトール忙しくなりまんな!2011/11/04
Toshy
22
一国が滅び去る結末を描いています。滅びる時は一瞬です。但し、滅びる兆候はいろんな所に有ったのですが。。2013/11/05
ぽんすけ
20
ついにゴーラ三国一の歴史を持つユラニアが滅びた。紅玉宮の惨劇からこの結果は予想されていたが一国が滅びる時とはこうも呆気ないものなのか。タリクが思わず感傷の涙を流していたが、それはユラニアの滅びに無意識にクムの明日を見たためじゃないかな。ユラニアは確かに緩慢な死を迎えつつあったけど確実にネリイがその死を早めた。そしてイシュトはつくづく狂戦士。総大将自らが一番混戦してる場所に斬り込んでいくスタイルは側近連中じゃなくても危ういと思うわ。だけどその生ける軍神ぶりが兵からの熱狂的な支持に繋がってるわけだし難しい。2025/04/02