ハヤカワ文庫<br> エイダ

ハヤカワ文庫
エイダ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 525p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150305994
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

karatte

23
『フランケンシュタイン』を物したメアリ・シェリー。その実娘の名を冠した未曾有の量子コンピューターを主軸に、〈物語〉が〈現実〉を侵食し、ゾロアスター教神話と最新宇宙論がリンクして壮大な光と闇の闘争へと展開していく……のだが、いかんせん消化不良の感は否めず。雑誌連載による制約もあったのだろうけど、当時の知見や古今東西の著名人らをフル動員しての熱量には目を瞠るものがあるので、これらの設定をもっとストーリーに落とし込んで丹念に描いていけば、『百億の昼と千億の夜』クラスの傑作になったような気も。2019/02/17

ふりや

14
伴名練さんが某書で紹介していて気になっていた作品。フィクションが現実を侵食していく物語。フランケンシュタインの怪物やシャーロック・ホームズなどの物語の中のキャラクターが現実の世界に現れ、作者やその周囲の人たちを困惑させる。どんな理由からそのような事態が発生したのか?一見無関係に思える色々な時代の大小様々なエピソードが少しずつ繋がっていき、その中心にある「エイダ」というワードの謎が解明していく展開、次第に大きくなっていくスケール感が圧巻。「物語だけが光速を突破することができる」はSF史に残る最高のフレーズ!2022/08/15

明智紫苑

13
以前、図書館で借りたのを古本で買って再読。初めて読んだ時はとにかく「すごい!」と思ったが、再読して「よくもこんな複雑な構成の話を書けたなぁ、すごい!」と改めて感嘆。ちなみに私の誕生日はタイトルの人と同じ(ついでに荻野目洋子さんもね)。2018/06/13

けいちゃっぷ

9
再読。西の「ディファレンス・エンジン」東の「エイダ」。マサキSFの集大成的な90年代を代表する傑作。当時のSFの状況が垣間見えるような自虐ネタもある。2008/10/12

Ai

7
分岐し、増殖する物語。物語の力を信じてる作者の気持ちは伝わりました。途中、作者の愚痴らしきものが入るけど、私はそんな風には思ってないよ!2019/05/20

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