内容説明
少女マンガ家の箱崎美夜子と妹の千世子、ヤクザな飼い猫ヤルコフスキーの住まうリーベント下高井戸503号室。そこでは、ありふれた現実が、驚異に満ちたものへと変わっていきます。目の前にひろがる超現実の万華鏡。処女少女マンガ家の不思議なパワーがつくりだす、めくるめく非日常的日常の世界…。大原まり子が新たな世界を切りひらくとともに、女性読者からの多大な共感を得た、メロウでポップなSF連作短篇集。
目次
片えくぼの恋
リーベント下高井戸503号室
窓のおくりもの
午前三時の爪切り少女
山田物語
となりの高木さん
波子さんはいつも元気
箱崎姉妹21分割描写
ミドリの合図
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イナメリカ
2
図書館本。下らない日常馬鹿話の羅列で、所々の言い回しがツボに入り、面白可笑しく読めた。まあ80年代が舞台な作品な為か分かりづらいところもチラホラあったのだが。ハヤカワだから多少はSF入っているのかと思ったが余りそんなことは無い。2013/05/29
記憶喪失した男
1
題名で損していると思う。中身は、充実した無駄な文章のないコメディ。もっと評価されていい。
コユキ キミ
0
読んでいるとあの時にあの時代に戻れる。。。自分はありのままで居ていい。と思う。毎日の生活の中に自分はいるとつくづく思う。。。。久々に読んでしまった。。。2013/08/08
ナガサワ
0
ファンタジーやら宗教モノやらには、魔力は処女性に宿るような記載が結構ある。まあ、それはそれとして。少女漫画家というか、マンガみたいなストーリーだ。火浦功みたいに笑うのを我慢して肩をふるわせるようなヤツじゃなくて、ニヤニヤ笑いが思わず出ちゃうような。後書きによれば主人公のモデルは著者自身らしいが、新井素子の結婚物語・新婚物語もマンガみたいな作品だったなぁ…2013/06/06
syam
0
再読。1985年頃の風俗を知らないとちょっと厳しいかな。2011/03/01