内容説明
難解な心の哲学、仏教唯識の考えを、俳句や短歌など日本の詩歌を通して、生きてあることの共感を込めて、身近に、わかりやすく、明快に語る。
目次
1 わが表面心―五識と意識(四温なりお茶の熱さが違う夜(永六輔)
目には青葉山郭公初鰹(山口素堂)
道のべの木槿は馬にくはれけり(松尾芭蕉) ほか)
2 わが深層心―末那識と阿頼耶識(パナマ帽脱げば砂上の影も脱ぐ(横山白虹)
枇杷むけば種堂々と現われる(永六輔)
五月雨をあつめて早し最上川(松尾芭蕉) ほか)
3 求める心―分別をこえて(隣の家に蔵が建ちゃわしゃ腹が立つ(古川柳)
真直ぐ往けと白痴が指しぬ秋の道(中村草田男)
土不踏ゆたかに涅槃し給へり(川端茅舎) ほか)
著者等紹介
多川俊映[タガワシュンエイ]
1947年奈良に生まれる。1969年立命館大学文学部卒業。1989年興福寺貫首。現在、興福寺寺務老院、同寺菩提院住職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
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