内容説明
照葉樹の生い茂るアパポクワの村で、一人の若者が旅立ちを決意した。炎を見ないと欲情できない彼らアパポクワ族のために、いつでも火をおこせる爆砂を探しにいこうというのだ。一方その頃血と精液の勾いに満ちた都グユは、花と硝子の都アムネシアを攻略し、念願の美姫ユリアを手に入れた狂熱風雲王の凱旋パレードに湧いていた。月の光のように美しいこの娘を巡って様々に入り乱れる欲望と思惑…。好評シリーズ第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ai
4
炎の男が誕生。例のタルカスはまた別の場所で目を覚ます? 予想がつかない!2023/10/23
タケミチ
0
この巻の最後にやっと主人公が生まれる。だとしたら、ここまではプロローグだったってこと? それでこのおもしろさ、破天荒さ? すごいなぁ。あとがきの「ちからのかぎりとんでもないことを書こうとしている」という言葉は嘘ではない。大森望が星5つの評価を付けたことにも納得。2012/01/09
schizophonic
0
シリーズの幕間といった感じの内容だけど、奇想とギャグがたっぷり詰まっててまったく面白さが衰えてない。2008/10/09
ラプター32
0
あいかわらずの猥雑さ。炎をみないと欲情しない民族、祝宴だっつんで処女や赤ん坊を食っちゃったり、象やライオンとつがっちゃうし、人間焼いちゃうわで、グッチャグチャ。その他にも地面に穴掘って頭だけ出して暮らしてる部族とか。砂漠の真ん中で、象の背中に釣り糸垂らしてるってのはけっこうシュールかも。ユリアネが出産と同時に子供に焼き殺されちゃうとこで、破壊と再生が同時に起こる、つまり相反する価値観を一緒にしちゃおうという小説のテーマが見えた気がする。でもそれをも裏切って、もっともっととんでもない話にして欲しいなあ。1997/04/10
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