感想・レビュー
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ワッピー
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矢野徹のファンタジック短篇集で「雪嶺の密使」「さまよえる騎士団の伝説」「太陽神への讃歌」と表題作を収録。日本男子が海外に雄飛し、現地のヒロインと恋仲になるというお約束設定のもと、チベット・ドイツ・アトランティス・海底の古代文明遺跡を舞台に冒険が展開する。このような伝説と現代をつなぐスタイルはかつて厨二病ワッピーの憧れで、当時、この本に気づかなかったのは謎だが、オンタイムに読んでいたらかなりハマったかも。表題作は耐深強度を上げた大日本帝国の新鋭潜水艦が沈没するという、妙にタイムリーな読了タイミングでした。2023/07/09