出版社内容情報
子育てに忙しいアレクシアのもとに、世界最高齢の吸血鬼女王からエジプトへの招待が!
内容説明
人類と異界族が共存する19世紀英国。伯爵夫人アレクシアは、社交に、“陰の議会”に、特殊能力をもつ2歳の娘プルーデンスの子育てにと多忙な日々を送っていた。そこへ世界最高齢の吸血鬼マタカラ女王からエジプトへの招待が届く。かつて“神殺し病”で異界族が消えたその地で、一行は古代より続く恐るべき秘密にふれることに―歴史情緒とユーモアに、人狼殺害事件の謎を絡めた大人気冒険譚、惜しまれつつも堂々完結。
著者等紹介
キャリガー,ゲイル[キャリガー,ゲイル][Carriger,Gail]
2009年『アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う』でデビューするや、読者や書評家の絶賛をあびローカス賞をはじめ三つの賞にノミネート。また同書にはじまる“英国パラソル奇譚”シリーズはNYタイムズ紙の全米ベストセラー・リストにランクインしたほか、世界中の読者に愛されている
川野靖子[カワノヤスコ]
熊本大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
176
凄い!そして面白かった。最後の戦いも迫力満点だったが、各人物の裏の顔が面白い。唯の端役だと思っていた人物に実はこんな過去が!こうして人物の陰影が深まってくる。そして謎が、まさにこの性格の人物だから感動する。1話完結形のシリーズでは味わえない楽しさだ。残念なのは完結してしまったことか。2016/10/10
佐々陽太朗(K.Tsubota)
84
あぁ・・・ついに物語も完結した。アレクシア女史、実に魅力的な女性でした。およそ二〇〇年生きてきた人狼マコン卿を虜にするのも肯ける。ケンカするほど仲の良いふたりに、手に負えないほど可愛い娘。理想的な家族です。スチーム・パンクな雰囲気と人狼、吸血鬼、ゴーストと人が共に住むファンタジックな世界観、そしてアメリカの作家らしいユーモアに溢れた語り口に魅了されました。本を閉じるにあたり、訳者・川野靖子氏のご苦労をねぎらいたい。おそらくこの小説の翻訳は困難を極めたのではなかろうか。特にアケルダマ卿の発言には・・・(笑)2012/12/31
mocha
65
吸血鬼女王に呼び出され、エジプトで大冒険。これまでの諸々の伏線が気持ちよく回収された最終巻。ロンドンの異界族勢力図も大きく様変わりしそうだ。シリーズ一気読みでとても楽しかった。2021/08/20
星落秋風五丈原
51
娘プルーデンスが生まれて2歳になるが、彼女はお風呂が大の苦手で養父アケルダマ郷を煩わせている…という前巻同様平和な場面から物語は始まる。前巻で夫に隠しておこうとした秘密が意外な人物にばれてしまったり、2巻目からの伏線だった父親とその忠実な部下の裏の顔がとうとう明らかに。父親時代だけで別のシリーズが作れそうだが次は娘プルーデンスの活躍するシリーズになるらしい。自分の能力に悩んだアレクシアに比べ、あまりにも能力を詰め込み過ぎて何でもできる娘に対しては、敵を設定しにくいのでは?と不安も。 2017/08/29
Koning
42
これで、完結らしいのだけれど。まぁ、お見事でした。という感じで。そうかーそうきたかー(笑)。まぁ、よりによってそういうオチが来るとは思わなかったけれど、なかなかにある意味痛快なオチでございました。しかし、どんどん腐成分が強くなってきてるのは気のせいだろうか?(笑)。まぁ、いいんですが(笑)。 そろそろ派生シリーズが出版されてそうだよね。アマゾンさまあたり探してみますかね2013/01/24
-
- 和書
- メルロ=ポンティの空間論