内容説明
元陸軍のロケットパック兵だった特別高等警察の課員、若名ビショップは、ナチスの科学者による武器とメカ部品の密輸に、暗殺者ブラディマリーがかかわっていることを知る。伝説のナチスキラーとして知られたブラディマリーが、忌むべきナチスと手を組んだのだろうか?旧知のメカパイロット守川大尉とともに事件を追う若名は、日本合衆国を根本から揺るがす戦いに巻きこまれていった―メカバトル満載の歴史改変SF!
著者等紹介
トライアス,ピーター[トライアス,ピーター] [Tieryas,Peter]
サンフランシスコ在住の韓国系アメリカ人作家。幼少期から日本の映画やゲームにしたしみ、その影響は星雲賞受賞作の前作『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン』『メカ・サムライ・エンパイア』『サイバー・ショーグン・レボリューション』に色濃くあらわれている。カリフォルニア大学バークレー校で学んだ後、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』などでキャラクター・アーティストを務めた経歴をもつ
中原尚哉[ナカハラナオヤ]
1964年生、1987年東京都立大学人文学部英米文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kanonlicht
20
下巻は一転してメカ戦がメイン。まあメカが出なければこの作品じゃないので、ある意味王道の展開。主人公補正かかりまくりの様子に唖然とし、前半はなんだったんだというぐらいのスピード感に頭が追い付かない。途中から嫌な予感がしはじめ、案の定風呂敷を広げ過ぎてたたむ気がなくなったかのような唐突なエンディング。まあいくらでも話を広げられるような世界観ではあるので、このあたりで終わっておくのが後腐れなくていいのかも。2022/10/17
fukumasagami
18
メカと呼ばれる巨大ロボット兵器が格闘する世界ですが、空軍が出てこないのはなぜなのか?航空機はもちろん飛行型ドローンもあるのだが。市街戦が冗長に感じてしまった。現代日本の迷走低迷ぶりをかんがみれば、こんな世界もさもありなん。2021/01/14
活字スキー
17
【自分は正義の戦士ではなかった。高い城の上で権力維持に汲々とする老人たちのために働く殺し屋でしかなかった】日本合衆国で吹き上がった革命の炎。首謀者ブラディマリーを追う励子とビショップ。新たな仲間を得る一方でかつての仲間は敵となり、激しいメカバトルが次から次へと繰り広げられる。なんだかんだで今回も沢山人が死に、気持ち晴れ晴れとはいかない苦いクロージング。【だから、そんな老人たちを殺すと誓った】 2020/11/16
Masa
14
読了。三部作の三作目。登場人物だけ見るといままでの総まとめみたいな物語でした。中原さんの訳で相変わらず読みやすい。物語も適度な起伏があって面白かったのですが、なーんか、「え、これが三作目かぁ」という感じで読み終わりました。なんか端切れが悪いというか。言いたいことというか、目指した余韻みたいなところは十分に感じられるのですが、期待していたのとはちょっと違ったなぁ、と。三作全部読んで良かった、というところで幕とじ。2020/09/29
Tadashi_N
13
クールなメカ、読み応えあり!2024/10/09
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