出版社内容情報
息子・岳とその一家が東京へ居を移すことになった。「風」「海」「琉」の3人の孫たちと、じいじいシーナの、慌ただしくシンパイでシアワセな日々が始まった。シーナ家の物語。(解説/沢野ひとし)
内容説明
シーナの息子一家が日本に帰ってきた。しっかりものの風太君、おしゃまな妹の海ちゃん、生まれたばかりの琉太君。三人のマゴたちに囲まれヨロコビに打ち震えるシーナ。仕事の合い間にきっぱり育児参加、週末の家族全員での寿司パーティが楽しみでのう、とマゴバカ街道まっしぐら。東日本大震災の混乱を乗り越え、気がつくと三匹はそれぞれの成長をみせていく。シーナ家三世代の物語、感動の最終章。
目次
おばけトイレ
大きなテーブル
△のオバケ
ピョンキューター
脱走パラソル
そーなんだ!
転変
三月のつめたい海風
鼻まがり事件
通院シフト
風雲凄絶バースデイパーティー
看病合宿の開始
じいじい救急隊
カタパルト発進
著者等紹介
椎名誠[シイナマコト]
1944年6月東京都生まれ。東京写真大学中退。「本の雑誌」編集長。1979年、エッセイ『さらば国分寺書店のオババ』でデビュー。88年『犬の系譜』で第10回吉川英治文学新人賞、90年『アド・バード』で第11回日本SF大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
85
椎名さんの息子岳さん一家の帰国。孫の風太君、海ちゃん、そして日本で生まれた琉太君、三人の孫(三匹のかいじゅうたち)と椎名さんとの生活。孫は来て良し、帰って良しというけれど、すっかり「じいじい」となった椎名さんのジジバカぶりと幼い子供たちとの会話が実に微笑ましい。名著「岳物語」から続く椎名さんの私小説2ndジェネレーションでもあり、これが最終章でもあるのだろうか。時折「老い」を意識した言葉が出る椎名さん。「あや探」の頃からずっと読んできた読者としてはちょっと寂しい気もする。★★★★2016/10/10
マッピー
14
先月読んだ『孫物語』が面白かったので、その前に出版されていたこの本をゲット。やっぱり面白かったです。名前は変わっていますが、孫三人とシーナくんとの関係性は変わらず。長男5歳、娘2歳、次男0歳の時からの三年間。けがや病気の看病をしたり、飛んで行ったパラソルを追いかけたり。じいじい業もなかなか大変なのね。お孫ちゃんのいい間違い、ピョンキュータ―がかわいい。2019/09/18
sin
14
kindle版。作家買い。シーナさんのじいじいぶりがどっぷり孫にハマっている様子が微笑ましい。シリーズの最初からの事を思うと自分も年を取ってるなと痛感。2017/09/03
み
12
近所にこんな義実家があったら、めちゃめちゃ助かるー!良いじいじい。。。お孫さんたちと過ごされてる椎名さんの日常を面白く読ませてもらいました。尊い…。2023/03/14
時代
12
息子岳君家族が日本へ帰ってきた。二人の孫を連れて。お腹にいる三人目の孫を日本で出産し、暫くはここで暮らすという。じいじいになったシーナと孫達が繰り広げる日常の暮らしが綴られる。至るところに椎名さんの優しくも頼もしい魅力が詰まっている。孫は可愛いなぁ。何だか微笑ましくて感動しちゃった◎◎2016/01/22
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