ハヤカワ文庫SF<br> さあ、気ちがいになりなさい

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ハヤカワ文庫SF
さあ、気ちがいになりなさい

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150120979
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

地球を襲う怪事象、悪魔と坊やの激闘、謎
の惑星に潜む罠など12篇の奇想が大集合。

フレドリック・ブラウン[ブラウン フレドリック]

星 新一[ホシ シンイチ]

内容説明

記憶喪失のふりをしていた男の意外な正体と驚異の顛末が衝撃的な表題作、遠い惑星に不時着した宇宙飛行士の真の望みを描く「みどりの星へ」、手品ショーで出会った少年と悪魔の身に起こる奇跡が世界を救う「おそるべき坊や」、ある事件を境に激変した世界の風景が静かな余韻を残す「電獣ヴァヴェリ」など、意外性と洒脱なオチを追求した奇想短篇の名手による傑作12篇を、ショートショートの神様・星新一の軽妙な訳で贈る。

著者等紹介

ブラウン,フレドリック[ブラウン,フレドリック] [Brown,Fredric]
1906年アメリカ・オハイオ州シンシナティ生まれ。ハノーヴァー大学を中退後、貿易新聞、出版社等の校正係を経て文筆生活に入り、中・短篇を中心に数多くのSF・ミステリ作品を発表。1948年、書き下ろしの『わが街、シカゴ』でアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞を受賞。1950年代のSF黄金時代を代表する作家のひとりであり、ロバート・シェクリイと並び短篇の名手と称されている。1972年死去

星新一[ホシシンイチ]
1926年生、1997年没、東京大学農学部卒、作家。日本SF作家クラブ初代会長、第二十一回日本推理作家協会賞受賞、第十九回日本SF大賞特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

171
ショートショートの名手・星新一が訳したSF短編集。とはいえ、『おそるべき坊や』のようにどちらかというとファンタジーと称したほうが正確そうな話や、いろいろ思わせぶりに話を進めておいて最後は思った以上に拍子抜けする終わり方をする表題作など、よくいえばバラエティに富んでいる。文章自体は読みやすいとは思うけれど、いまいち落ちがわかりにくいものもあってあまり肌に合わなかった。2019/08/28

ケイ

142
星新一訳。短編11編と表題作の中編一つ。 理屈に屁理屈、SF的知識など、頭の働きや切り替えが必要で、読むときに気が抜けない。特に表題作などは、理解するためにこちらの気がおかしくなりそうだった。その点、『ノック(knock)』は、わかりやすいし、腑に落ちた時の爽快感もいい。おそらくここから星新一氏は『ノックの音が』を書いたのだと思う。最高なのは『おそるべき坊や(Armageddon)』 何度も繰り返し読んだ。読むほどに、そのうまさやシニカルさに舌をまく。しかし、星さん、この坊やの話のどこに加筆して訳したの?2017/11/22

鱒子

82
先輩の読書家から「はぁ?あんたブラウン読んだことないと?」と言われて、予備知識なしに読みました。訳者 星新一さん、解説 坂田靖子さん、もうこの時点で大好物です(*´д`*)ハァハァ なんで今まで知らなかったんだろう…… 傑作だらけですが、なかでもこの表題作!タイトルも内容も凄すぎます。ホントにこれ古典?とりあえずハヤカワさん、この先もこのタイトルを保持してくれますように!2021/03/07

つねじろう

76
う〜ん、楽しい。読みながら今度はどんな世界に連れてってくれるんだろうってワクワクする。そんな短編が12編。で訳者が星新一だからたまらない。予定調和のない裏切られ感、先の読めない不安感と苛立ちの先の敗北感。一周回ってそこかい!みたいな間抜けな呆れた感。シュールからシリアスからペシミズムとニヤついてしまうおかしみからゲップの出そうなわけわからなさまで取り揃えて読み手を試してるような感もある。振り回されながらも最後は不思議な納得感も湧いたりする。世にも奇妙な物語的かなあ。再読して確認しないと騙された感じもする。2016/11/13

HANA

75
異色作家短編集の一冊だっただけあり、奇妙な味の短編がこれでもかというほど詰まっている。訳者は星新一。読んでいるとどの作品も訳者のショートショートを連想させるようなものばかりで、読んでいて一癖も二癖もある皮肉なラストに思わず口元が緩んでしまう。「ぶっそうなやつら」とか「おそるべき坊や」とか、もうこの冷笑とも嘲笑とも言えるような笑い大好き。その一方で「電獣ヴァヴェリ」や「不死鳥への手紙」等の寂寥感に満ちた作品も堪能できるので油断が出来ない。あと、このタイトルのまま文庫化した出版社の英断に喝采を送りたいなあ。2018/08/26

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