内容説明
“五王の戦い”が収束し、七王国の統治は事実上ラニスター家にゆだねられた。辣腕たる“王の手”タイウィン公の手により、民はひとときの平和を享受する。だが、様々な怪異が各地で目覚めつつあった!北の奥地では、“異形”とその配下の“亡者”の脅威におびえた野人たちが、マンモスや巨人を引き連れて、“壁”を破壊せんと押し寄せる。また王都決戦に敗れたスタニスのもとでは、“光の王”の女祭司が怖るべき呪術を…。
著者等紹介
岡部宏之[オカベヒロユキ]
1931年生、1953年静岡大学文理学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
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藤月はな(灯れ松明の火)
44
キャトリンやロブの浅慮とフレイ家の卑怯な不意打ちによって引き起こされた惨劇に絶望で目の前が真っ暗になりそうです。一方、アリアも友と父の敵でもあるハウンドに捕えられる中、ブランは異形から逃れたサム達と邂逅する。サンサとティリオンの結婚には驚きますが、サンサを無理に抱こうとしなかったのに拒まれて哀しげなティリオンに諸戸丈五郎とかリチャード3世のように奇形と容貌の醜さのために悪に染めるのではなく、『オペラ座の怪人』のエリックと同じ匂いがして泣けます。そして醜女だけど素敵なブライエニーと逞しいダニーが好きだな~。2013/12/17
アイゼナハ@灯れ松明の火
29
これは酷い…酷過ぎる。いかに愚かであったにせよ、これほど卑劣な行いで命を奪われていいはずがない。多くの剣で守られ、最も安全と思われた狼が最も早く命を落とすとはなぁ…。そんな人間同士の争いを嘲笑うかのように、着々と歩を進めてくる北方の脅威。ブランとジョンのすれ違いには一瞬「おぉっ!!」と思わされましたが、本格的にストーリーが縒り合わさってくるのはまだ先のようですね。語り手たちのそれぞれの運命が気になりますが、正直者の〈玉葱の騎士〉が何を企んでるのか、かなり気になる…くれぐれも気をつけて下さいね!2012/12/02
ゆう
17
ここにきて物語の荒れっぷりがすごい。まだ6冊残っててどんな展開になるか想像もつかないし、楽しみなのだが、まだシリーズが完結してないのが怖い。次がなかなか出ないようだし、著者が高齢になってきてるので、中途半端なところで終了って 言うのを懸念してます。2020/06/13
いちろ(1969aMAN改め)
15
via_kindle。いったいどうしたことだ。我々読者は、どこに、いや誰に付いてこの世界を歩けばいいのだ?なんてことだ。なんてことだ。狼たち、大狼たちじゃないのか?いや、やはり竜の母なのか。氷と炎。担い手はやはり雪なのか。疲れた一冊。でもまだ中巻という一種の幸せ。まだまだ続く。でもちょっとひと休みで原田マハ女史入れる。2016/05/18
tom
11
殺害の嵐。片っ端から、登場人物が殺されていく。凄惨なシーンばかりなのに、続きを読みたくなる。この物語、どこにたどり着くのか。2017/01/14