出版社内容情報
『七王国』『王狼』に続き、ローカス賞連続受賞に輝く至高の異世界戦史、待望の第3部
内容説明
七王国の“鉄の玉座”を賭けた王都での決戦の夜、湾を埋めつくした大船団は、緑色の燐火に呑まれ巨大な鎖に捕らわれて次々に沈没し壊滅した。一夜明けて、民衆は都の無事を喜び、少年王ジョフリーに快哉を叫ぶ。南部総督タイレル家との婚姻による同盟も決まり、ラニスター家の勢力は隆盛を極めた。一方、敵対するスターク家には、かつてなく過酷な運命が舞いおりていた…ローカス賞3作連続受賞に輝く至高の異世界戦史。
著者等紹介
マーティン,ジョージ・R.R.[マーティン,ジョージR.R.][Martin,George R.R.]
1948年アメリカのニュージャージー州ベイヨーンの生まれ。幼少年期からコミックスとSFを愛読し、1971年、短篇「ヒーロー」でSF界にデビュー。「ライアへの賛歌」(74年)、「龍と十字架の道」(79年)等の短篇でヒューゴー賞を受賞。さらに「サンドキングズ」(79年)ではヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞を受賞し、SF作家として確固たる地位を築く。『七王国の玉座』にはじまる“氷と炎の歌”シリーズでファンタジイに本格的に乗り出し、ローカス賞ファンタジイ部門を受賞した
岡部宏之[オカベヒロユキ]
1931年生、1953年静岡大学文理学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
39
今までの巻を読んできた読者なら「もう、誰も信じられない・・・」と思う所なんだろうが、サンサとロブのロマンチック思考で頭がほわわんしているのが、もう、見てられない!キャトリン、何をとち狂ったんだ!偶然、人狼であることの確信と庇護を得てホット・パイらと離れたアリアも何だか権力争いに本格的に巻き込まれそうな予感がして不安。そしてターウィン候の発言でぶっ飛びました。そんな中、人狼の自覚を目覚めつつも自分のハンデを克服しようと決心したブランと相変わらず、カッコいいダニー、意外と初心で可愛いジョンのパートに和みます。2013/12/16
アイゼナハ@灯れ松明の火
28
愚かな…何と愚かな!!喩え娘を思う心からとはいえ、キャトリンの振舞には背中に戦慄が走りました。王の母たるものが、自らの身内の事を真っ先に考えることしかしないのならば、臣下はどうして命を投げ出せようか!? 休戦のための大事な駒を、よくも簡単に投げ出せたものだと怒り心頭。ロブも馬鹿だけど…周りに誰か止める大人はいなかったのかねぇ。この場合はスタニスの厳格さの方が好ましく思えてしまいます。一方、北の〈壁〉を巡る戦いは風雲急を告げる展開とともに僅かな希望が。ひょっとしてあの方が大陸の救世主になるのかな?2012/12/02
ゆう
21
異世界歴史物語風から徐々にファンタジー色が強くなってきて、この先が楽しみ。スターク家の子どもたちはどうなってしまうんだろうか。最低なやつとしか思えなかったジェイミー・ラニスターがまさかの視点人物に…視点が変わってくことによって、見え方が全然変わるのが面白い。どこから見ても真っ黒にしか見えない人物もいるけれど… 特に性的な部分で残酷に思える描写が多いのが少し気になる。戦争なんてこんなものだと言われてしまえばその通りかもしれないけど。2020/06/07
なの
14
間が開いたから苦労した。 でもおもしろい。ファンタジーらしくなったし。2023/12/06
しろ
13
☆8 今作でも相変わらず「デナーリス」の章が抜群に好き。最後のあの駆け引きにはかなりハラハラした。「まさかっ、ダメだ」とかついついかぶりつきながら読んでいた。どんどんダニーが女王らしくなっていくのがいい。「ティリオン」「サンサ」の章も変わらず面白いけど、「ジェイミー」が今回はいい。ラニスター家はしっかり政治策略モノをしているのに対し、スターク家がヤバい。もはや国として形を成していないんじゃないか。家族が集まりさえできればいいのだけど、どうもみな自分一人のキャパを超えた現実と対面している。厳しいな…。2013/02/16