内容説明
波瀾にみちた幼年時代を送った少女ゾーイは、コロニー防衛軍を退役したジョンとゴースト部隊出身のジェーンの養女となり、植民惑星ハックルベリーで幸せな日々を送っていた。やがて両親とともに新たな植民惑星をめざすが、宇宙船は目的の星に到着しなかった。しかも、ゾーイたちは思いもよらない陰謀にまきこまれていく…『最後の星戦』をゾーイの視点から描き、その知られざる冒険の旅を明らかにするシリーズ第四弾。
著者等紹介
スコルジー,ジョン[スコルジー,ジョン][Scalzi,John]
1969年、カリフォルニア州生まれ。1991年にシカゴ大学卒業後、地元の新聞で映画評やコラムを書く仕事につく。その後、天文学、映画、経済、ゲームなどについてのノンフィクションや記事をさまざまな媒体で発表してきた。2005年に刊行した第一長篇『老人と宇宙』は、ヒューゴー賞・ローカス賞の候補になり、2006年のジョン・W・キャンベル賞を受賞した。現在はオハイオ州で妻、娘とともに暮らしている
内田昌之[ウチダマサユキ]
1961年生、神奈川大学卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Panzer Leader
37
前作をゾーイの視点から描き直した作品。たったそれだけなのに受ける印象がガラっと違ってしまうのが不思議な感覚。前半は同世代の若者たちとの友情・恋物語が微笑ましい、それにオービン族のボディーガード達とのやり取りは爆笑物。後半は戦いに巻き込まれていくゾーイの成長物語、感動的なスピーチを経てまさかこんな涙ウルウルの展開になるとは思わなかった。3よりも本作の方が自分の好みだった。5そして最新刊の6も楽しみ。2017/02/21
かわうそ
27
前作と同時進行の裏話。話の大筋はわかってるので読みどころは少女の冒険と成長のストーリーといったあたりに。正直そんなに得意ジャンルではないけれど、いくつかのシーンで思いのほか感情を揺さぶられたのでたまにはこういうのも悪くないですね。2018/10/25
くたくた
24
思春期の頭の良い女の子が、自分の数奇な運命に抵抗しつつも、家族や大切な仲間のために奮闘する。ジェーンはよく頑張ってゾーイを育てたなあ。自分も大きな変化の中で大変な時期だったろうになあ。−ほかの養子がどうなのかは知らないけど、ジョンとジェーンと過ごしてきたあいだ、愛されていないとか、ふたりの子じゃないとか感じたとことは一度もなかった。−というゾーイの言葉が3人の年月の何よりの証拠。終盤のオービン族を前にしての演説は感動的。よく頑張った!と褒めてあげたい。エンゾの最後の詩には泣けた。2017/03/16
火の壁
21
前作の最後の聖戦ではオブラートになっていた、終盤に単身で宇宙へと飛び出してトンデモ兵器を持ち帰ってきたゾーイを主人公に、ゾーイの心理面だったり活躍劇だったりを描いている内容。最後の聖戦自体がフーンという話だったので、本作も特に目から鱗なところは無かったが、出自とか運命に縛られている少女が自らの意思で人生を開こうとしている着眼はベタだけどまぁ良かった、、のか。2025/01/21
わたなべよしお
20
これは一気読みというより、流し読みに近いかなぁ。特に前半はそうでした。だって読みたかったのはゾーイがオービン族2人と宇宙に飛び立ってからの話だったから。2019/01/20
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