創元推理文庫<br> 湿地

個数:
電子版価格
¥509
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

創元推理文庫
湿地

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月27日 06時21分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 391p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488266035
  • NDC分類 949.53
  • Cコード C0197

出版社内容情報

北の湿地の建物で老人の死体が発見された。現場に残された謎のメッセージ。被害者の隠された過去。衝撃の犯人、肺腑をえぐる真相。いま最も注目される北欧の巨人の傑作、待望の文庫化!

内容説明

レイキャヴィクの湿地にあるアパートで、老人の死体が発見された。侵入の形跡はなし。何者かが突発的に殺害し逃走したらしい。ずさんで不器用、典型的なアイスランドの殺人。だが、残されたメッセージが事件の様相を変えた。明らかになる被害者の過去。肺腑をえぐる真相。ガラスの鍵賞2年連続受賞の快挙を成し遂げ、CWAゴールドダガーを受賞した、北欧ミステリの巨人の話題作。

著者等紹介

インドリダソン,アーナルデュル[インドリダソン,アーナルデュル] [Indridason,Arnaldur]
1961年アイスランドの首都レイキャヴィク生まれ。父親は高名な作家インドリディ・G・トーステンソン。アイスランド大学で歴史学と映画を専攻し、卒業後新聞社に就職。その後、フリーの映画評論家になる。1997年にレイキャヴィク警察の犯罪捜査官エーレンデュルを主人公とするシリーズ第一作Synir duftsinsで作家デビュー。3作目にあたる『湿地』と次の『緑衣の女』で2年連続してガラスの鍵賞を受賞。『緑衣の女』では、英国のCWAゴールドダガー賞も受賞している

柳沢由実子[ヤナギサワユミコ]
1943年岩手県生まれ。上智大学文学部英文学科卒業、ストックホルム大学スウェーデン語科修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

459
警察小説、というのだろう。私のイメージするミステリーとは随分違う。それに警察小説だとしても、主任捜査官のエーレンデュルの捜査方法は、素人目にも正攻法からはほど遠い。おそらくレイキャビク警察だからというわけではないのだろう。また、およそ馴染みのない人名や地名はともかく、アイスランド特有の風土感や空気感は残念ながらいささか乏しいようだ。ただし、国の全人口が30数万人という少なさは、きわめて特異であり、そのことは本書において重要なキー・ポイントとして機能している。終結部に向かって加速してゆく躍動感は見事だ。2016/09/29

utinopoti27

179
本作は、北欧の小国アイスランドで起きたある殺人事件を軸にしたヒューマンミステリだ。被害者は老人男性。現場には血痕の付着した灰皿と、奇妙なメモが残されていた・・。著者の筆は、被害者の【血】にまつわる因縁の系譜と、事件を担当するエーレンデュル捜査官の人物像に焦点をあてることで、この国が抱える社会構造のひずみを浮き彫りにしてゆく。加えて、形容詞や比喩表現を極力省いた簡潔な文章が、鬱々と重苦しい世界観に軽快なテンポを与えているのも見逃せない点だ。権威ある賞を受賞した北欧ミステリの傑作シリーズ。看板に偽りなし。2020/12/08

紅はこべ

135
ハードカヴァーでは既読だが、最寄りの図書館に文庫版が入っていたので、思わず借りてしまった。やっぱり北欧ミステリでは断トツに暗い。高福祉国家でも性被害は実在する。アイスランド人は世代を遡ると、必ず親戚姻戚関係になるって、現在もそうなのかな。それにしてもどうして日本の出版社ってシリーズ物を第一作から出さないんだろう。2023/12/02

stobe1904

127
アイスランド産の「ガラスの鍵」賞の受賞作。家族の在り方と性犯罪を根底に置きながらストーリーが展開される。ヘニング・マンケルのヴァランダーを彷彿させる捜査官エーレンデュルを中心に、下流老人の殺人事件を追いかける。決して明るく楽しい話ではないが、読者を引き込む筆力はさすがなもの。唯一の明るい面は、エーレンデュルと麻薬中毒の娘との関係が良くなる兆しがあることであろうか?ヘニング・マンケル亡き後の北欧ミステリーを代表する作家として、コンスタントに翻訳、出版してほしい。2015/11/06

ふう

122
タイトルだけで重苦しく、悍ましい内容を覚悟して読み始めました。殺された側ではなく、殺さなければならなかった側の悲しみが、始めから終わりまで止むことのなかった雨のように、アイスランドの大地にも人々の心にも降り続き、沁み込んでいるような作品でした。その悲しみにのみ込まれそうなほど寄り添いながら捜査を進める刑事エーレンデュル。彼自身も決して幸せと言えるような生活ではないけど、麻薬や売春に手を出した娘に、事件や関わる人々の深い悲しみと自分の思いを語ることで、互いの心を通わせていく様子が救いでした。2015/07/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9687345
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。