内容説明
量子コンピュータの実験中の事故で、ネアンデルタールの物理学者ポンターは、クロマニヨンが進化した人類のいる並行宇宙へ転送されてしまった。なんとか無事に故郷の宇宙に戻ったポンターは、女性大使プラットとともにふたたび人類の宇宙へ旅立つ。双方の交流によって、文化や科学などに大いなる貢献がもたらされるはずだった。だが、人類の宇宙では思いもよらぬ罠がポンターたちを待ち受けていた…好評シリーズ第二弾。
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
🐾ドライ🐾
12
3部作の2作目。前作ではポンター(ネアンデルタール人)がこちらの地球に迷い込み、今作はネアンデルタールの進化した並行世界と常時接続、相互通行可能となる。恋愛要素、サスペンス要素ありでSFの仕掛けもスゴイ!ネアンデルタール人と交流できるだけでも驚きなんだけど。 ネアンデルタールの文化や社会を創出しているところも読み甲斐があるのだが、この作者の素晴らしいところは、どの作品でも読み進めるとその世界のシステムや法則などが理解できるようになる親切設計。 SF的結末がものすごく気になるところで終わってる。2023/07/03
duzzmundo
10
ネアンデルタール・パララックスの第2巻。並行世界が計画的に繋がり、お互いの世界に行けるように。並行世界の男女が結ばれ、1巻でヒロインを襲った出来事の全貌がわかります。ソウヤーはミステリ要素がお得意。さらに元から人類がいる世界に大変なことが起こりそうだぞ、というところで2巻が終了。1巻ほどではないですがおもしろいですね。近いうちに3巻へ。2025/07/01
おっとー
6
前作のネアンデルタールとサピエンスの偶然的な出逢いを経て、両者の世界のトンネルが固定化される第2巻。切口鋭いサピエンス批判は健在で、ベトナム戦争追悼の地を訪れたポンター(ネアンデルタール)は「死後の世界を信じるからこそ現世で大量虐殺を行ってしまう」と看破する。宗教、虚構への傾倒はサピエンスのエラーである。また、前作で主人公メアリをレイプした犯人が判明するのも本書だが、犯人が知り合いでもあるせいか、何故かメアリは彼を擁護する。悪を断罪できない愚かさ、これもまたサピエンスの世界に暗い影を落としている。2018/04/29
tama
3
入力を忘れてた。1→3→2の順で読むことになったもんでネタバレになってるエピソードも。でも面白かったよ。2012/05/30
ALBA
2
随分前に読み終わってました(^^: シリーズ中巻という事で中継ぎ的な印象がありますが、地磁気崩壊の危機という新たな展開もあってさぁどうなるかってところで終了。狩猟民族と農耕民族の違いとか、宗教観のち外とか、個人的にツボだったんで結構面白く読めました。 ついに顕になるメアリレイプ犯に対するポンターの反撃がちょっと笑う(^^;2016/04/01
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- 和書
- 16PFの臨床的利用