感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
k16
4
20110921読了。 厳密には早川のウェルズ傑作集〔2〕ってのを読んだ。 収録は ・塀にある扉 ・陸の甲鉄艦 ・魔法の店 ・盗まれたバチルス ・故エルヴシャム氏の話 ・タイム・マシン 「陸の甲鉄艦」は「宇宙戦争」に通じるものがあるなと。 「故エルヴシャム氏の話」なんかは好きだ。 で今更で初めて読んだ 「タイム・マシン」 今となっては当然のように登場するギミックだったりするのだが、元祖と言うことで感心。 しかしそのギミックは80万年後の人類を語ることのみに使われているのが残念。 これでいいのだ。偉大だ。2011/09/21
やすお
3
すべて100年以上前に書かれた作品であるが、古臭さを感じさせない名作。表題作はタイムトラベル物の先駆け。驚いたのは、執筆から100年たっても色褪せないストーリーだということ。筆者が想像する未来の物語は突拍子もなく聞こえるが、それでいて少し現実味もあり、そしてタイムトラベラーの未来での冒険、ロマンスもあり、ページを繰る指が止まらない。夢中になって読んだ。100年以上前の読者はどれくらい驚きをもって読んだのだろうか。その様子をタイムマシンに乗って見に行きたい。 2015/10/14
kouki_0524
3
標題作がやはり傑作だと思う。「最初は地面で生活していた人類が飛行船によって3次元の世界に飛び出した。だから次は4次元だ」という突拍子もない論法や、主人公とその友人たちとの軽妙なトークは娯楽性十分。しかしそれにもまして、タイムトラベルの先が80万年後というのは誰にでもできる発想ではない。時間旅行のパラドックスに対して理論武装しようとするとするよりも、思い切った「遠出」によって人類の行く末を語ってみせる、大胆な展開がすばらしかった。名作だと思う。2010/09/07
nosime_tombo
2
表題作「タイム・マシン」は、科学技術が進んだ遠い未来は幸せかというと、必ずしもそうでは無いんじゃないか。そんな暗いムードが漂っているように感じられた。この一冊は短編集だが、「塀にある扉」「魔法の店」のファンタジー作品(?)の方が、作中人物にとっての幸福に繋がっているような気がしていて、今になってみると好みかもしれない。子供の頃は「良く分からない話」だったのが、大人になると染み入るように感じられるのだなぁ2025/05/01
さび
2
タイムマシンはおもしろかった。 イメージでもってるSF以外にもファンタジーやホラーっぽい作品もあった。 ほかのタイムトラベラーものを読むうえで、原点だと思う。 2018/10/28