内容説明
遠くネパールから引っこしてきたサラダが、ひょんなことから新聞委員のメンバーに加わった。でも日本語がわからないサラダとどうやって新聞をつくるんだ?ドタバタ劇の中で事件が起こる!
著者等紹介
蒔田浩平[マキタコウヘイ]
1980年、東京都に生まれる。明治大学政治経済学部卒業。共同通信社政治部記者。第7回ポプラズッコケ文学新人賞最終選考に残った『チギータ!』にてデビュー。今作は2作目となる
酒井以[サカイサネ]
イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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雪丸 風人
11
主人公は新聞委員の小6男子。謎解き好きの相棒とよろしくやっていた彼が、ネパールからの転校生と仕事をすることになり、戸惑いの日々を越えて得がたい経験をします。素晴らしい!日本語がわからない級友の気持ちを理解してともに歩むなかで、お互いが成長していく流れ。本当に素晴らしいです。海外ルーツの子の厳しい現実を知るのは、間違いなく有意義。副題から軽薄な本という先入観でいましたが、重厚もいいところでした。面白さと学びが程よく詰まった良書ですので、たくさんの子どもたちに読んで欲しいです。(対象年齢は10歳半以上かな?)2023/11/28
joyjoy
10
ネパールからの転校生をきっかけに…。トラブルを皆で解決していくストーリーを楽しみながら、考えさせられることも多い作品だった。「ぼくらの仲を裂いていた犯人は、…『お互いを知らない』、いわゆる『無知』ってやつだ。…それに『違う』ってことは、それ自体が面白いことでもあった」。この言葉、いろんな場面に応用できるよね。大人に諭されるのではない、小学生の主人公の気づきだからか、なんだかすうっと心に入ってくる。2023/12/04
ちかこ
0
多様性に引っ張られすぎることなく、お話としてちゃんと楽しめるよい本だった2025/03/31
すもも
0
亀島小には多国籍の子どもたちが少しいる。中国、韓国、ブラジル、ネパール。 文章担当で推理好きな秀則、イラストが得意な春馬の新聞委員に、ネパールからの転校生サラダが仲間入り。 3人は互いの言葉を勉強し、いくつかの事件とともに、絆を深めていく。 春馬のいる6年1組は、ホームルームでも意見が飛び交う、しっかりと自分の考えを持った小学生たちだ。 オリンピックにヒントを得た運動会も楽しい。 さいごに謎も解き明かされてスッキリ。2024/09/15