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ハヤカワ文庫
ソラリスの陽のもとに

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  • サイズ 文庫判/ページ数 382p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150102371
  • NDC分類 989.83
  • Cコード C0197

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

398
最後の1文を読み終わった時、比喩ではなく全身に震えが走った。こんなことは、そうそうあるものではない。赤と青の二重星を持つ惑星ソラリス。圧倒的な実在感と可視性に富んだ描写力。世界構築の確かさ。そして、悲しさと抒情。しかも、その悲しさは人間存在が根源的に有しているそれなのだ。これは紛れもなく世界SF史上屈指の名作である。あるいは、これを超えるものは見当たらないと極限しても良い。書かれたのは1961年。全く古びることはない。最新のSFに伍しても輝きはなおも圧倒的である。ソラリスは「私」そのものに他ならないのだ。2016/05/18

Willie the Wildcat

94
調査するつもりが調査をされる。ふと気づくと、自身の心底を垣間見られ、自身でも改めて垣間見る。期待と失望、希望と絶望といった精神の揺れと、論理と非論理、科学と非科学的という思考の揺れ。これら2つの”揺れ”の交錯が、深層心理を徐々に突き詰めていく感。二度目のハリーとの別れの場面は、先の流れを分かっていても切ない。ソラリスの海の目的や如何に?一方、地球の住みにくさを語る件は、”地球人”の放漫さと自惚れを暗喩し、シニカルでもある。評判通り、何処か哲学的に人間の本質を問うようなSFだった。2021/07/30

サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥

69
赤と青の二つの太陽を持つ惑星ソラリス。高度な知性を持つソラリスの海。そこで科学者ケルビン達が出会ったものは。「生命」とは何か?「知性」とは何か?人類があらゆる手を尽くしてコンタクトしようとするのをあざ笑うかのようなソラリスの海。そのソラリスが彼らに見せたものは。夢か?幻か?高度な知性を持つ地球外生命体とのファースト・コンタクトというとSFのテーマとしてはありふれた物だが、これはまた一風変わった世界観。四半世紀ぶりに読み返したが、やっぱり面白い!これぞセンス・オブ・ワンダーだ。★★★★2016/02/10

GaGa

57
およそ30年ぶりの再読(当然カバー写真は違う)この作品は年を取ってから読んだ方がじわじわときますな。レムの最高傑作の一つでしょう。タルコフスキーの映画も久しぶりに観たくなった。で、リメイクされたとかいう映画の出来はどうだったのだろうか、怖くて見ること出来なかったが(笑)2012/10/01

zirou1984

48
惑星ソラリスに存在する生きた海、そんな未知なるものとの遭遇が主題となるわけだが、そもそも私たちはどれだけのものを「既知」としているのだろうか。例え家族や恋人であってもその人の事を完全に理解するのは不可能であり、どれだけ愛せども私が愛しているのは所詮「私の中のあなた」という観念に過ぎない。しかし、例えそれを理解したとしても、それでも人が他人に触れようとする行為が無くなる事は決して無いのだろう。そう、例え理解できないとしても接触しようとする―そして届かない。そんな反転した感情のカタルシスがここに刻まれている。2013/11/08

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