HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOKS<br> 真夜中の太陽

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HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOKS
真夜中の太陽

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784150019341
  • NDC分類 949.63
  • Cコード C0297

出版社内容情報

夏の間は夜でも太陽が浮かぶ極北の地にやってきた「ウルフ」と名乗る男。狩猟を通じてサーミ族の人々と交流を深める彼には、ある秘めた過去が――。ノルウェー・ミステリの帝王が翻訳ミステリー大賞受賞作『その雪と血を』に続けて放つ、傑作ノワール第二弾!

ジョー・ネスボ[ネスボ ジョー]
著・文・その他

鈴木 恵[スズキ メグミ]
翻訳

内容説明

「隠れ場所にはうってつけだろう」―大金と銃を持ったその男がやってきたのは、少数民族サーミ人が住まうノルウェーの北部。夏のあいだは真夜中でも陽が沈まない極北の地だ。男はウルフと名乗って素性を隠すも、教会の堂守のサーミ人母子としだいに心を通わせていくことになる。最果ての白夜のなかで狩猟者としての日々を過ごす男。自分もまた狩りたてられた獲物であることにおびえながら…いまもっとも注目されるノルウェー・ミステリの第一人者が、絶賛を浴びた『その雪と血を』に続けて放つ、死と再生の物語。

著者等紹介

ネスボ,ジョー[ネスボ,ジョー] [Nesbo,Jo]
1960年ノルウェー、オスロ生まれ。1997年に『ザ・バット神話の殺人』でデビューし、同作で北欧ミステリの最高峰「ガラスの鍵」賞を受賞。世界的な人気を誇る作家である

鈴木恵[スズキメグミ]
早稲田大学第一文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

141
北欧の、ノルウェーの、その中でも北の端が舞台のハードボイルドだった。必要以上に使われない言葉が、妙に気が利いてきて、シビれる←古臭い言葉だけど、これ以上にぴったりな言葉もあらず。弱い殺し屋、実は根性のある殺し屋、肝のすわった女、宗教やムラの縛り、大きなナイフを身につけた男の子、察しのいい男の子、人を売るが筋の通ったオトコ、案外大きかったトナカイ、ここでも知られたフタバヤマ。あっという間に読めるが、中身の濃い北欧のミステリ。おすすめ。2018/10/03

藤月はな(灯れ松明の火)

94
訳ありのウルフはノルウェーの少数民族、サーミ族のいる集落に流れ着く。ストレンジャーとして警戒される中、鐘守のレアとクヌートと心を交わすが・・・。宗教と厳しい掟を課す生活、それ故に生まれる理不尽、それに心は屈しない女と英雄になりたくてもなれなかった男との仄かなロマンス。舞台は現代ですが、ノルウェー版西部劇のような趣です。『レヴェナント』みたいな場面もあります。だからこそ、フタバヤマという言葉が出てきた時は驚いた。しかし、ウルフは逃げ続けなければならない事実がまだ、ある事を想うとラストの一文は希望と言えない。2018/11/13

のぶ

87
さほど長くないながら、充実した内容のノワール小説だった。大金と銃を持った男、ウルフがノルウェーの北部、ノルウェーの北部。夏のあいだは真夜中でも陽が沈まない極北の地にやってくるところから物語は始まる。夏の間は真夜中でも陽が沈まない極北の地。この小説にはいくつかのキーワードがある。銃、教会、漁師、麻薬。それらをうまく紡ぎながら、ジョー・ネスボは、地味ながら味わいのあるストーリーを展開させている。「その雪と血を」の流れを汲んでいるというのも納得で、ノルウェーの描写も的確にされていて面白い一冊だった。2018/10/04

巨峰

85
前回と引き続いての結末とおもいきや意外。なんとなく丁寧に作られた西部劇のような感じもする。群れからはぐれたトナカイをうまくつかったなぁと。2019/10/13

ふう

85
「その雪と血を」に続く物語。読み進めるうちにスピードが加速され、ドキドキしながら一気に駆け抜けてしまいました。北の果ての光景が美しく、仲良くなった少年がかわいらしく、そして出会った男と女の交わすまなざしや言葉が熱く、最後のシーンはまるで映画を観ているようでした。説教師でありながら、神の教えに沿わない形になろうとも、娘の真の幸せを願った父親。約束を守り抜いた商売人の男。彼らを動かしたのは聖書の言葉ではなく、先住民族サーミ人の素朴な良心と知恵ですね。物語の続きに幸せが待っているのか、ちょっと不安は残りますが。2019/02/19

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