内容説明
上野行の急行「十和田」車内で女性の刺殺体が発見された。ところが持っていた指定券は先行する寝台特急「ゆうづる4号」のもので、わざわざ途中の同時停車駅・野辺地で乗り換えていたことが判明する。有力容疑者は同行していた恋人だが、この不可解な被害者の行動が彼のアリバイを鉄壁なものにしていた。独自の視点で事件を追う探偵・高比良亮。しかし、その追及を阻むように第二の凶行が起こる。
著者等紹介
峰隆一郎[ミネリュウイチロウ]
1931年長崎県生れ。本名峰松隆。出版社勤務を経て作家活動に入る。79年『流れ灌頂』で第5回問題小説新人賞受賞。時代小説から推理小説まで幅広い分野で活躍。代表作『人斬り弥介』他。2000年5月死去
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