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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
59
〔再読〕ドーヴァーシリーズ第2弾。史上最低の探偵の異名を持つ、スコットランドヤードの捜査主任警部です。頭に後ろから2発の銃弾を受けた女性は、即死せず眠れる美女事件と世間の注目を集めていた。しかし何の手がかりも掴めないまま、やがて女性は亡くなってしまう。本部は周りからの批判を避ける為に、ドーヴァー警部を責任者に送りこんだ。本作は警部のめちゃくちゃな捜査の失敗で笑いをとり、しかしその結果犯人が見つかるというブラックユーモアの効いたシリーズ。本作は2段階に分かれた巧みな設定であり、本格派を唸らせる事間違いない。2016/08/28
キムチ
53
ポーター、お初。興味惹かれ 借りた図書本の黄変が見事・・今は廃版らしい・・がファン存在はありそう。「眠れる美女」と新聞業界が命名した事件、なんと再度殺されるという痛ましい結末。2つの事件に乗り込んだ欠点だらけの巨漢ドーヴァー、相棒の一見まじめで好青年もどきマグレガーとは見事な中の悪さ。2人の丁々発止と解決への運びの意外性がポイント。正直 セピア色の内容たるや欠伸も出たが・・。迷走の合間に光明が見えたり、意外と仕事が出来ているのは笑ってしまう。間に挟まれた宗教界のヒエラルヒや牧師という職業意識は面白い2022/06/01
bapaksejahtera
12
読メ投稿の皆さんから知った著作。英国警視庁の主任警部が主人公である。あくの強さはPラヴゼイのダイヤモンド警視に勝る。部下マグレガーの優秀な働きに感謝すればこそ却って「1つくらい名案を出すのなら兎も角、それが習慣になって貰っては困る」として手柄は独占めにする始末。こういう悪辣さが作品の愛嬌となる。ユーモアミステリだが、作品全体が破調であるというより主人公の振る舞いで楽しませてくれる程の良さ。本作はカトリックと国教会が対立する街で起きた殺人未遂事件。植物人間になった女を態々死に追いやる事件から物語がスタート。2022/08/26
青沼ガラシャ
2
素晴らしかった!不細工で陰気でパワハラセクハラなんでもござれなドーヴァー警部のキャラが素晴らしく、彼がひたすら推理を外しまくるユーモアミステリかと気楽に読んでいたら、ラストの一気呵成な犯人絞り込みに鳥肌。更にそこからも新展開が。やっぱり本格ミステリは面白い!2021/12/19
ヨッシー
2
面白いです。笑えます。ドーヴァー警部ものは「切断」が有名ですが、こっちの方が取っ付きやすくて面白いですね。ドアにカギがかかっているか調べるシーンはバカ受けしました。2009/05/24