出版社内容情報
友人を診て欲しいと菊池求馬に頼まれ、本所南割下水の旗本山本金十郎宅を訪ねた千鶴。金十郎の病が恋患いだとわかった千鶴だったが、金十郎はこの想いを深川女郎のはぎのに伝えて欲しいと千鶴に頼み込み……。書き下ろしシリーズ第六弾。
内容説明
牢医師を務める千鶴は、子殺しの罪で小伝馬町の牢に入っているお勝から、娑婆に一人残してきた娘の暮らしぶりを見てきてほしいと懇願された。御法度と知りつつも、千鶴がお勝の娘を捜し始めようとした矢先、馬喰町で味噌醤油屋を営む大崎屋平兵衛の倅、源八の水死体があがり…。父の遺志を継いで女医となった桂千鶴の活躍が冴える好評シリーズ。
著者等紹介
藤原緋沙子[フジワラヒサコ]
高知県生まれ。立命館大学文学部史学科卒。小松左京主宰「創翔塾」出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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真理そら
41
相変わらずふっと湧いてくるような求馬の登場に笑ってしまう。「草餅」の最後であの男(覚真)どうしてあんなに女にもてたんだ…と求馬は不思議に思っているが、なぜもてるのか分からない様では求馬もまだまだだなあと思う読者なのである。2019/09/18
むつこ
22
シリーズ6作目。今回は3つの中編でその2つが子殺しの女性がヒロインと、求馬の友人の今で言うストーカー的な恋模様のお話。弟子のお道ちゃんもしっかり家の人たちから納得のいく応援をしてもらえることになりよかった。2019/05/05
calaf
15
娘を思う母、友を思う男、一目惚れした友人・・・善悪の判断も損得勘定もなしに人を動かすのは、昔も今も、人と人との不思議なつながりかな?2014/09/24
ごへいもち
10
14巻まで刊行で完結していない。15巻は、早ければ2025年10月頃、遅くとも2026年2月頃とのこと、うーん2024/07/31
ひかつば@呑ん読会堪能中
8
超多忙な女医が厄介事に首を突っ込み、そんな千鶴の危機一髪のシーンに必ず現れる無役の貧乏旗本救馬。最初の頃と違ってなぜ駆けつけることができたのかという説明もなくまるで千鶴のストーカー(w)。だけどこのお決まりのパターンがいつ出てくるかと期待して読んでいる。「どうしてあんなに女にもてたんだ...」と救馬にいわせてしまう作者、少女マンガの世界だなぁ(w)2013/10/04