出版社内容情報
仏道をならうというは、自己をならうなり。
これまで私たち人間に特別なものとされてきた、論理的に思考し答えを導き出す能力。だが、近年めざましいAIの発展によって、その前提は大きく揺らいでいる。人間の脳に取って代わるほどの知性が現れた今、「私」という存在の根拠は、いったいどこに見出されるのだろうか。
創始以来、禅は身体を手がかりに「自己」と向き合い続けてきた。そこには、「思考する私」が自己であるという思い込みや、AI時代に顕著な効率主義・目的至上主義を相対化するヒントがある。日米で長年坐禅を指導してきた禅僧が、古今東西の思想や現代科学の知見を補助線にしながら、テクノロジーの大波に流されない、豊かで生き生きとした自己のあり方を探っていく。
【目次】
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- 和書
- 贈与税の重要テーマ解説