出版社内容情報
ぬいぐるみ、人形劇、フィギュア、腹話術……。様々な人形に対する私たちの感情や思い≒愛着や嫌悪は、なぜ生じるのか。人形に関する具体的な事例やテレビ・映画作品の背景などを取り上げながら、そこにアプローチする愚かで愛おしいわれわれ人間とは何なのか、という壮大なテーマに挑む!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽてちゅう
27
『人形と人間のあいだ』の続編。たかが人形をここまで語る⁈と懐疑的だった前作。それから2年。職場でお世話になった先輩(故人)をデスク番犬として長年見守っていたぬいぐるみが私の元にやって来てからは、人形をモノとして扱う人から、人形を見て故人を懐かしむ人に格上げ。なので、新メンバー「アクスタ」が人形として語られるのも、すんなり受け入れられます。殴られウサギ、腹話術人形など人形の怪しさ・恐ろしさにもご注目。人形をモノから特別な存在にさせてしまうのは我々人間の想像力。人形と人間の不思議な関係に目を向けてみませんか?2025/04/03
こまめ
5
これこれぇ!!と違うそうじゃない、が半分半分な感じ📗いろんな角度から〜というのは分かるんだけどなんとなく話題があっちこっち行って結局なんなんだ…?とならなくもない。NHKにまつわる〜というか縛り感。でもぬい撮り回もアクスタ回もおもしろかった!『人形と人間のあいだ』の続編だったみたいだからこっちの方が合うのかも。読みたい本登録📚2025/03/23
mu mu
0
人形という概念を広くとらえており、特撮の着ぐるみやアクスタ、人の形でないものにまで(ティッシュなんかにも)…。人が想像力を引き出させるものを「人形」という枠で取り上げているところが面白かったです。 また、ものに対して「着替えを見られてるかも」や「ここに捨てたらかわいそう」など、 人は無意識に、ものに「人間味」を見出しているのかもしれないと感じました。 第一弾も読んでみようと思います。2025/03/07
バジルの葉っぱ
0
伝統的な人形の歴史、人形劇、着ぐるみ、お化け屋敷、ぬいぐるみ、人形のでてくる文学、さらにぬい撮りやアクスタの文化現象について語られていて、とてもおもしろく読みました。わたしもぬいぐるみ大好きで、ぬい撮り(室内でだけですが)しますので、そんな自分の心理についてどういうことなんだ?こんなこといい歳してやっていいのか?と考えたりもしていました。このテキストを読んでもやもやとしたものがクリアになり、自己肯定感をもつことができました。2025/03/09