出版社内容情報
グラナダ陥落とコロンブスの米大陸到達── なぜそれが、1492年に起こったのか?
1492年のスペインで起こった、グラナダ陥落とコロンブスのアメリカ大陸到達。それは偶然か、それとも必然か? 世界の今を解くカギは、すべて歴史の中にある。誰もが一度は耳にしたことがある「歴史的事件」と、誰もが疑問を抱く一つの「問い」を軸に、各国史の第一人者が過去と現在をつないで未来を見通すシリーズの第12弾! イベリア半島を舞台に、北のキリスト教諸国と南のアンダルスの領域間で繰り広げられた政治的・軍事的衝突である「レコンキスタ」。異なる文明世界の接触はスペイン、ポルトガルに何をもたらしたのか? 800年に及ぶ混淆の歴史をたどりながら、大航海時代の幕開けを飾った両国の異彩・特性について考える。
[事件の全容]
第1章 キリスト教諸国は、アンダルス勢力にいかに対峙したのか?
[事件の政治的・社会的・宗教的背景]
第2章 完遂までに、なぜ八百年を要したのか?
[同時代へのインパクト]
第3章 なぜ「太陽の沈まぬ帝国」が誕生したのか?
[後世に与えた影響]
第4章 異なる文明の接触は、スペインに何をもたらしたのか?
【目次】
[事件の全容]
第1章 キリスト教諸国は、アンダルス勢力にいかに対峙したのか?
[事件の政治的・社会的・宗教的背景]
第2章 完遂までに、なぜ八百年を要したのか?
[同時代へのインパクト]
第3章 なぜ「太陽の沈まぬ帝国」が誕生したのか?
[後世に与えた影響]
第4章 異なる文明の接触は、スペインに何をもたらしたのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヤベ
1
タイトルについての説明よりもそれが完了した後、スペイン帝国がいかに成立したかの説明の部分のほうが個人的には参考になった。ペスト後の人口増、イスラム、ブリタニア、イタリア、フランスとの交流、フランスの背後をとるためにさらに北方のハプスブルク家と繋がっていたことの重要性を改めて整理できた。2025/12/14
いつき 守
0
NHK出版の「世界史のリテラシー」シリーズの新刊。朝鮮のものを除けばスムーズに心おだやかに読むことができる。著者黒田氏の『レコンキスタ』を読んだことがある故、どこかで読んだようなという部分もありつつ、もとの知識を補強してくれるものであった。 レコンキスタ時代の軍事、抗争だけではない文化、経済交流の面の重要性は強調しすぎることはないと考える。一方でポストレコンキスタとしてのスペイン時代の純潔さを求める動き。見直しの動きもあるというが、ムスリム、ユダヤ排除の大きな流れは無視できないのではないかと思う2025/12/09




