NHKブックス
百人一首の歴史学

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140911433
  • NDC分類 911.147
  • Cコード C1321

内容説明

藤原定家の撰した歌集「百人一首」。そこには、かつて栄華を誇った王朝の記憶が幾重にも織り込まれている。陽成、崇徳、後鳥羽などの王家の敗者、元良親王、敦忠、儀同三司母など恋に生きた人々、曾禰好忠、藤原実方、源重之など、都鄙往還した下級貴族たち…。そうした詠み手たちの分析から、王朝時代史の読み直しを行い、さらには、時代を超えて継承される文化の力を考える。歴史学の立場から王朝文化の枠に踏み込み、近代における王朝時代の認識のされ方まで射程に入れた碩学の野心作。

目次

1 「百人一首」の時代
2 神と人―敗れし者の系譜
3 男と女―「恋は曲者」
4 都と鄙―「名所」「歌枕」への誘い
5 虚と実―王朝の記憶を繙く
6 「百人一首」に時代をめくる

著者等紹介

関幸彦[セキユキヒコ]
1952年。学習院大学大学院人文科学研究科史学専攻博士課程修了。学習院大学助手、文部省、鶴見大学教授を経て、日本大学文理学部教授。専攻は日本中世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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