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出版社内容情報
明治神宮外苑の再開発で歴史ある景色が一変しようとしている。数々のヤクルト関係の著書もあるファンとして神宮球場に通い続ける著者が、神宮にゆかりのある人々をたずね、その100年の記憶をたどり神宮の過去、現在、未来を描く。
内容説明
もうすぐ100周年を迎え、再開発に揺れる明治神宮野球場。この地を定点観測する著者が見た「歴史」と「未来」、そして、「神宮の現在」とは―
目次
序章 明治神宮野球場100周年を前に
第一章 103歳の生き証人―イチョウ並木をめぐる騒動
第二章 日本初のバトントワラー―伝説の早慶6連戦
第三章 第二次世界大戦と神宮球場―外苑長・伊丹安廣の奮闘
第四章 神宮球場で最も勝った男、最も打った男
第五章 神宮球場で「応燕」する人々
第六章 神宮の夜空に大輪の花火を
第七章 神宮球場を作った男―小林政一が描いた夢
第八章 「神宮球場長」という重責―再開発をめぐって
終章 神宮の夜空を舞った男たち―歴代優勝監督の系譜
著者等紹介
長谷川晶一[ハセガワショウイチ]
1970年5月13日生まれ。早稲田大学商学部卒。出版社勤務を経て2003年にノンフィクションライターに。2005年よりプロ野球12球団すべてのファンクラブに入会する、世界でただひとりの「12球団ファンクラブ評論家」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジュンジュン
10
現在、再開発計画(秩父宮ラグビー場と入れ替え)進行中の神宮球場。予定通りいけば新球場は2032年完成だとか。本書はこの再開発問題を念頭に置きつつ、誕生から100年が経とうとするその歴史をトピックごとに振り返る。著者とはほぼ同世代(五歳違い)。見て来た景色が同じなので懐かしい。尾花が投げ、池山・広沢が打つ…初めての神宮観戦を想い出す。2025/04/05
hideto
9
プロ野球を現地観戦するようになってから、神宮球場にも何度も通っています。都心のど真ん中にあって、自然とビル群に囲まれているという最高の立地ながら、施設としての老朽化は著しい。そんな神宮球場も来年で100年ということで、これまでの歴史を長谷川晶一さんが辿るノンフィクションです。スワローズがテーマなのは控えめで、日本初のバトントワラーや、花火大会など、マニアックなテーマばかり。どれもほぼ初めて知るもので、とても興味深かったです。僕としては、新しい神宮球場がどんな球場になるのか、今から楽しみで仕方ありません。2025/03/29
氷菓子
4
神宮球場の歴史と外苑再開発問題について、知らないことが多かったのでとてもためになった。自分も神宮球場の狭さに不便な思いをや危険な思いをした経験も何度もあるので、改修が不可能なら建て替えもやむなしと思うけれど、昔から知るあの界隈の景色が変わることに残念な気持ちがあることも事実。ただ、戦後に米軍に接収されて絵画館と銀杏並木の間に軟式球場ができて分断されていたのが、絵画館から一直線に銀杏並木が続く本来の姿に戻すなどは悪くない変化だと思う。終わってみて、再開発してよかったねと思える結果になることを祈るばかり。2025/04/20
ちび太
3
私にとって身近な神宮球場の歴史に触れられる一冊。再開発の議論があることによって、それぞれの神宮球場とは何かに迫ることが出来ている気がする。2025/05/21
茶々丸
3
来年で開場100年となる明治神宮野球場(神宮球場)の歴史を、様々な立場で球場に関わってきた人々を通じて浮き上がらせている。 現在の球場長が元近鉄バファローズ・日本ハムファイターズの永渕洋三選手のご子息だとは知らなかった。 発行がもう少し遅ければ“つば九郎”にも触れられたのだろうか。。。 しかし、建て替え問題は気になるところ。こういう話の常として、感情論だけで反対する人が多いからなぁ。うちの親も、伐採されるのは明治神宮の森(内苑)の木だと思ってたし・・・ 2025/03/19