NHK出版新書<br> セックスと超高齢社会―「老後の性」と向き合う

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NHK出版新書
セックスと超高齢社会―「老後の性」と向き合う

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140885109
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0236

出版社内容情報

シニア婚活、高齢者向け性産業など、長寿大国と言われながらもほとんど光が当たってこなかった「超高齢時代の性」の問題に、個人・社会の両面から切り込んだ一冊。

内容説明

単身高齢者約600万人のうち、初婚・再婚するのは0.001%。また配偶者がいたとしても、75歳になれば男性の2割、女性の6割は離別・死別を経験する。その時、私たちは残された自らの「性」とどう向き合えばいいのか。シニア婚活の実態、介護現場の問題行動、高齢者向け性産業など…、長寿大国と言われつつもほとんど光が当たってこなかった「超高齢時代の性」の問題に個人・社会の両面から挑んだ一冊。

目次

第1章 「現在」と「過去」から考える(「死ぬまでセックス」という幻想;高齢者の性の社会史)
第2章 老後の性をめぐる「理想」と「現実」(「老後における理想の性生活」とは?;データから見る高齢者の性のリアル;「ありもしない救済」からの卒業)
第3章 「セーフティネット」は存在するか?(肉食系高齢者のストイックな生活;「高齢者専門風俗店」の実像に迫る;移り変わるアダルトビデオの世界;現実と虚構の狭間で輝く官能小説;女性高齢者の性から考える「第三の道」)
第4章 介護現場での性的支援・最前線(希望としてのユマニチュード;QOLを守るための性的支援とは?;介護現場でのセクハラの実態;「人間らしさ」をあきらめないために)
第5章 老後の性をデザインする(老後の性を満ち足りたものにする条件とは?;等身体のロールモデルをつくり出せ;性的に「成仏」するために)

著者等紹介

坂爪真吾[サカツメシンゴ]
1981年、新潟市生まれ。一般社団法人ホワイトハンズ代表理事。東京大学文学部卒。重度身体障害者に対する射精介助サービス、風俗店の待機部屋での無料生活・法律相談「風テラス」の開催など、社会的な切り口で現代の性問題の解決に取り組む。2014年、社会貢献者表彰、2015年、新潟人間力大賞グランプリ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gtn

24
身体的機能は別として、幾つになっても性欲がある。しかし、その三大欲求の一つを解消できぬまま老後を過ごす例は多い。超高齢社会が進む中、「誰もが安心して晩節を汚せる社会」を目指すべきとの著者の提唱に賛成。2021/03/14

kei-zu

22
Twitterで、介護従事者へセクハラまがいの言動を行う男性高齢者の言動を非難する論調を見かける。もちろん、そのような言動は許されるべきでない。 しかしながら、本書で彼らが背負っているであろう背景を読むと、わが身を顧みて考えさせられる(´・ω・`)2021/06/21

ココロココ

21
電子書籍で読了 「生きざまを見せる」 「晩節を汚す」 「ジタバタしようぜ」 認知症にならないようにしたい。2017/05/31

たか

18
人により様々だか、年齢と共に性欲は衰える。しかしなくなるわけではない。人間の三大欲だから。 障害や高齢で体が不自由で自分自身で性欲を処理できない人にとっては死活問題。 射精介護サービスや女性専用の性感マッサージなど、多様なサービスが多々あることを学んだ。2017/03/04

えすてい

16
もはや性は年齢や属性に関係ないものである。人が生きている以上何らかの形で性のネタはついてくる。それは人によって多様であり、エロジジイや下品な下ネタ婆さんと括られるだけでは何も意味しない。生にりっしんべんがついたのが性という字だから、まさに心と一体の生そのものである。月刊「特選小説」へのインタビューもあるのは良心的。官能小説がいかなるフィクションの小説であるかの簡単な解説ではあるが、官能小説の読者層がどんどん高齢化しつつあり高齢者ウケしやすいパターンが波によって左右されることにもっと切り込んでほしかった。2019/06/03

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