出版社内容情報
発足以来60年、「戦闘」を経験せずにきた自衛隊が今、変わろうとしている。どんなリスクが待ち受けているのか。海外派兵の実務を仕切ってきた元防衛官僚の渾身の提言、国民の覚悟を問う。
内容説明
憲法九条の下、専守防衛の軍として戦後、一発も実戦で撃たなかった自衛隊。集団的自衛権行使と国連PKOでの武器使用拡大路線で、自衛隊の役割はどう変わるのか。日米同盟と憲法のはざまで、悩みながら海外派兵の実務を仕切ってきた元防衛官僚が、発足以来六〇年の矛盾に向き合い、拙速な法改正に異を唱える。どんな大義のために、殺し殺されるリスクを、自衛隊に負わせるのか。国民の覚悟を問う一書。冨澤暉氏(元陸上自衛隊最高幹部)、伊勢崎賢治氏(元国連PKO幹部)との白熱の鼎談を収録!
目次
第1章 自衛隊を取り巻く矛盾(自衛隊と「国民」をつなぐ;変わりゆく時代のなかで;矛盾の限界)
第2章 鼎談・前線からの問題提起(政治の論理と現場の乖離;好戦的に変わったPKOと、自衛隊員のリスク;憲法と集団的自衛権;誰が責任をとるのか;日本はどう貢献するのか)
第3章 いまこそ自衛隊から平和を問い直す(国民の期待と自衛隊内の不満;リスクを理解しているか;日米同盟を考え直す;イラク派遣の成果;海外派遣の課題;政治と自衛隊、憲法の論点)
著者等紹介
柳澤協二[ヤナギサワキョウジ]
1946年生まれ。元内閣官房副長官補・防衛庁運用局長。国際地政学研究所理事長。1970年東京大学法学部卒業後、防衛庁入庁。2004年から2009年まで第二次・第三次小泉内閣、第一次安倍内閣、福田内閣、麻生内閣で内閣官房副長官補として安全保障・危機管理関係の実務を担当。2014年6月「自衛隊を活かす:21世紀の憲法と防衛を考える会」を設立、代表を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
coolflat
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たかひー