内容説明
いま、学ぶべき教養とは何か?現代人必須の7科目とは、「宗教」「宇宙」「人類の旅路」「人間と病気」「経済学」「歴史」「日本と日本人」。この7つを貫くのは、「自分がどういう存在なのか」を考えようとする問題意識だ。7科目のエッセンスを講義形式で明快に説く決定版。現代人の「生きる力」=教養の本質が一気に身につく!
目次
序章 私たちはどこから来て、どこへ行くのか?―現代の教養七科目
第1章 宗教―唯一絶対の神はどこから生まれたのか?
第2章 宇宙―ヒッグス粒子が解き明かす私たちの起源
第3章 人類の旅路―私たちは突然変異から生まれた
第4章 人間と病気―世界を震撼させたウイルスの正体
第5章 経済学―歴史を変えた四つの理論とは?
第6章 歴史―過去はたえず書き換えられる
第7章 日本と日本人―いつ、どのようにして生まれたのか?
著者等紹介
池上彰[イケガミアキラ]
1950年、長野県生まれ。慶應義塾大学卒業。NHKで記者やキャスターを歴任、94年より11年間『週刊こどもニュース』でお父さん役を務める。2005年より、フリージャーナリストとして多方面で活躍中。12年より東京工業大学リベラルアーツセンター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
393
池上さんの教養の深さを知った。あらゆる分野のことを語れる人と言うのは今時珍しいなぁと思う。2015/01/23
seacalf
234
導入がうまい。宗教、宇宙、人類の旅路、病気、経済、歴史、そして日本と日本人について。ややこしい事柄や一見難しそうな事柄にも、TVと同じ様に物凄くわかりやすく説明をしてくれる。おとなの教養という名目だけど、そんな風に構えなくても単純に知識の総ざらいとしても優秀。宗教しかり、経済しかり、学生の時に学んだのにすっかり忘れてしまった内容をこんな薄い新書で復習出来るなんて、凄い。とにかくとんでもなくわかりやすいので、人に説明する際の種本にもなりそう。これは何度も再読したいなあ。とても短い時間で読めるので、おすすめ。2020/08/08
やすらぎ
224
おとなの教養を身につける第一歩は、何でだろうという疑問を抱き、知りたいという興味を持つこと。幅広くバランスよく、教養の扉を開けてくれる本。宇宙とは人間とは、経済、歴史、日本人とは。どの分野の二歩目に進もうか、そのきっかけを与えてくれます。…例えば、人間進化の中で、細菌やウイルスと人はどう接してきたか。人類が動けばそこには新たなウイルスができる。中国農村部で新型が生まれる理由は?という解説もあります。2014年の本。…読書への興味はこうやって広がっていくのでしょう。私たちが知ってることは世界のほんの一握り。2020/10/24
hiro
193
池上さんが東工大の教授って何学部の教授?と思っていた。恥ずかしながらリベラルアーツ(人間を自由にする学問)という言葉も知らなかったが、リベラルアーツセンター教授だとわかり納得。池上さんは‘現代の教養’とは「自分自身を知る」ことだといい、この本は、その「現代の自由七科」、宗教、宇宙、人類の旅路、人間と病気、経済学、歴史、日本と日本人について書かれている。池上さんの授業を受けれる東工大の学生がたいへん羨ましいが、そのかわり、池上さんの本をもっと読んで、遅ればせながら‘おとなの教養’を身につけようと思う。2015/05/08
Aya Murakami
183
図書館本 宗教、宇宙、進化論、病気、経済学、歴史、日本人論という一般教養もしくはリベラルアーツで文系と理系の溝を埋めてくれる本書。本書は東工大を舞台にした作品(?)なので理系からみた文系のめんどくさいところ(暗記がメイン)に言及がされる。もちろん本書は文系=暗記ではないという内容。 うちのも理系の弟がいるのですが、なぜ科学に携わる人間が宗教を学ばなくてはならないのかがちょっぴり見えてきた。科学を探求する目的がある程度定まらないと科学は迷走するのだとか?そういや弟も最近近似陰謀論にはまっているのですよね。2021/12/25