内容説明
正月は万歳芸に笑い転げ、春は着物の裾をからげて潮干狩り、夏はミニチュアの富士に詣でウナギを食す。秋は長屋総出で井戸さらい、師走の煤払いが終われば餅をついて年神を待つ―。北斎や広重の逸品から無名の美人画まで、絵の中に込められた四季折々の行事・ならわしを読み解きながら、江戸の庶民の姿をいきいきと伝える浮世絵歳時記。
目次
序 浮世絵は庶民の生活を映す
正月の章―正月にはなぜ門松を立てるのか
春の章―江戸っ子は梅の花が咲くと外へ繰り出す
夏の章―花火を打ち上げ、初鰹に舌鼓
秋の章―七夕に素麺を食べ、秋祭で収穫に感謝する
冬の章―「煤」を払い、「厄」を落として新年を迎える
著者等紹介
赤坂治績[アカサカチセキ]
1944年、山梨県生まれ。江戸文化研究家・演劇評論家。劇団前進座、『演劇界』編集部を経て独立。以来、新聞・雑誌などで歌舞伎、浮世絵、演劇について論じる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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