内容説明
日米安保体制と憲法九条という矛盾に守られ、「平和」を享受してきたニッポンは、思考停止のツケが込み、外交オンチに成り果てた―。出口に見える光芒は、軋轢を絆に変える、新しい平和構築のパラダイムだ。世界の紛争現場で政治家や軍閥と渡り合った交渉人が、普天間、拉致問題、領土問題等、膠着した外交課題の打開策を壮大に論じる。宮台真司氏との特別対談も収載。
目次
第1章 紛争屋が見た「戦争と平和」(なぜ戦争はなくならないのか;ダイヤモンドにまみれた世界最貧国 ほか)
第2章 拉致問題と北朝鮮和解と人権のジレンマを乗り越える(もっとも緊急でもっとも重要な課題・拉致問題;特異な人権侵害事件としての拉致問題 ほか)
第3章 沖縄「独立」論―差別を逆手にとり日米を動かせ(安全保障問題と差別問題との交錯;基地とともに生きる島・沖縄 ほか)
第4章 日米同盟vs九条と自衛隊―外交をダメにする思考停止(そしてみんな「保守」になった;アメリカの「PRクライシス」 ほか)
特別対談 伊勢崎賢治×宮台真司(ソフトボーダー平和が儲かる出口戦略;なぜ今「ソフトボーダー」か~対談の前に ほか)
著者等紹介
伊勢崎賢治[イセザキケンジ]
1957年東京都生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。東京外国語大学大学院「平和構築・紛争予防講座」担当教授。国際NGOでスラムの住民運動を組織した後、アフリカで開発援助に携わる。国連PKO上級幹部として東ティモール、シエラレオネの、日本政府特別代表としてアフガニスタンの武装解除を指揮(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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