内容説明
幼くして視力を失うという絶望の中から、微かな希望を見出して日々を生き抜き、いま幸福に満たされているエッセイストが綴る「幸福のつくり方」。人生に虚しさを感じたとき、どのように心を幸福感で満たしたらいいのか?生きる意味が分からなくなったとき、絶望の淵に立ったとき、どうやって希望を見出して乗り越えるのか?心に幸福を生む考え方とは?あなたを励ます珠玉の20話。
目次
空虚な日々を楽しむ方法(好奇心で心を満たそう;ゲーム感覚でチャレンジ;手触り感のある生活 ほか)
絶望の日々を生き抜くために(危機は自然体で乗り越えよう;夢を叶える方法;出会いと別れの達人になろう ほか)
幸福力アップの秘訣(人生相談の極意;いまを「旬」として生きる;幸福を生み出す魔法の言葉 ほか)
著者等紹介
三宮麻由子[サンノミヤマユコ]
エッセイスト。東京生まれ。4歳で視力を失う。筑波大学付属盲学校高等部在学中に米ユタ州のハイスクールに単身留学。上智大学文学部フランス文学科卒業、同大学院博士前期課程修了。現在、外資系通信社で報道翻訳。著書に、NHK学園「自分史文学賞」受賞の『鳥が教えてくれた空』、日本エッセイスト・クラブ賞受賞の『そっと耳を澄ませば』等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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M
4
著者の三宮さんにとっての幸福とは心理学的な束の間の感覚ではなく、同時に不幸でないことでもなく、幸福というひとつの状態に入ることであるため、幸福でありたいと本心から願い、行動する方向に生き方を全面シフトさせる必要があるという。とても明快な指摘であり、幸福追求権が憲法13条にも明記されていることの意義も改めて考えるべきだろう。キーワードは「作ること」と「命に触れること」とあり、両者に接する機会が減りつつある中で、三宮さん自身の体験と考えが惜しみなく語られており、当時の自分に勇気を授けてくれた思い出の1冊だ。2020/11/12
ナナミ
0
大変よかったです。2010/07/28
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