アウトサイダー〈下〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 46判/ページ数 333p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163913520
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

惨殺事件の日、彼は旅行に出ていたはずだった。無実の男を陥れた〈アウトサイダー〉。悪意に満ちた「それ」を倒すことはできるのか。

内容説明

裁判所の悲劇で惨殺事件は幕を閉じた。しかしラルフの気持ちは晴れない。あの日にテリーが遠い町にいたことは証拠が示していた。ならば犯行当夜にテリーを見たという証言は何だったのか。血まみれの服で目撃者と言葉を交わしたのはテリーではなかったというのか?ラルフは別の署の刑事ユネルと探偵のホリーの手を借りて、密かに再調査を開始する。新たな証拠、新たな証言が、新たな不可解をつぎつぎにラルフに突きつける。そしてついに、彼らは同じような事件が過去に複数起きていたことを突き止める。同様の惨殺事件。無数の証拠が指し示す「犯人」。しかし逮捕された容疑者は犯行を否認する…。テリーだけではなかったのか。テリーの幼い娘の前にあらわれた「目の代わりに藁がついている男」は現実のものなのか?ユネルが言う、メキシコの伝承に「エル・クーコ」というのがいる、それは黒い袋を持った黒い男、子供を犠牲にする悪鬼―ついに恐怖があふれだす。アウトサイダー。エル・クーコ。そいつはまた子供を殺すだろう。その正体を知るのはラルフたちしかいない。読む者の心を苛む恐怖と、それに戦いを挑む勇気。『呪われた町』『IT』などの初期に回帰したかのごとく巨匠がフルスロットルで描き出すノンストップ・モダン・ホラーの登場。

著者等紹介

キング,スティーヴン[キング,スティーヴン] [King,Stephen]
1947年、アメリカ、メイン州生まれ。1974年に『キャリー』で作家デビュー。恐怖小説をアクチュアルな現代小説に再生した「モダン・ホラー」の巨匠。作品に『呪われた町』『シャイニング』『アンダー・ザ・ドーム』『11/22/63』など。ブラム・ストーカー賞、世界幻想文学大賞、エドガー賞など多数の賞を受賞

白石朗[シライシロウ]
1959年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

221
上下巻、二段組、700頁弱(どうせなら666頁にして欲しかった)、完読しました。最期はあっけなかったですが、まずまずの出来ではないでしょうか? 但し、アウトサイダー(部外者)という表現は、違うような気がしました。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163913520 2021/05/27

115
人は自分の理解の及ばないものを信じることが出来ないといった一面を認識させてもらいました。上巻を読み終えた時にはどんなトリックなんだろうと考えていたけれど、スティーヴン・キングが「ホラーの帝王」という事を忘れていた。下巻で最も印象に残ったのがホリー・ギブニーです。個性的で魅力的な人。事件を解決に導いたのも彼女だった。もし、彼女が私の周りに居れば私は間違いなく友達になりたいと思わせてくれました。これから読む方の為に敢えて内容には触れないけれど、スティーヴン・キングが「ホラーの帝王」と呼ばれている事を忘れずにw2021/09/06

nuit@積読消化中

87
キングの「IT」や「呪われた町」はもちろん、退職刑事ビル・ホッジズシリーズの好きな方なら絶対にハマります。いや、そうでない人もキングの素晴らしさを是非味わっていただきたい。ラルフ刑事率いるチームに探偵社調査員ホリーも加わり、伝説のモンスター、エル・クーコと対決!それぞれのキャラもいいし、愛すべきホリーも前にも増して成長しているのが微笑ましい。訳者後書きにてホリーの登場する短編もあるとのこと。早く読みたいです。2021/06/24

たいぱぱ

78
流石キングだ。もう何回この台詞を言っただろう。ミステリーでありホラーでもあり、ヒーローものでもある。まさに読むSF大作ハリウッド映画。この表現は良い意味も悪い意味にもなるんだけど良い意味で!どれだけ人が死んでも最後にハッピーエンド♪というのは心に違和感が残るんですが、この作品は後日譚に結構ページを割いてるのが印象に残りました。残ってる分「まだ生きてるのでは?」というドキドキ感を煽ってるのかもしれませんが。僕が言うのもなんですが歳をとってからのキングは益々冴え渡ってきてる感じがします。これからも楽しみだ!2022/09/28

キムチ

64
下巻は 空気が変わり、ドラマの世界だった。半ばで奴の存在が浮上し、刑事と弁護士らは洞窟へ。2段組みの展開はしんどいながら、一気読み。終わってみれば、伏線が見事に回収され、見事なあっけなさ。終盤でのホリーとラルフの会話上手く纏ている⇒「現実世界は薄い氷上でスケートをしているようなもの、一旦割れ 暗黒の海中に落ちる事もありうる」が、「善を目指す力」もあり、それを信じる信念があるからこそ 恐怖に立ち向かい 正気を保てる」善と悪、この世界にあるバランスを回復させようとする力の存在を語る場面はさすが老練キングだ2021/08/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17534299
  • ご注意事項

最近チェックした商品