内容説明
あらゆるものを活かしながら生命の燃焼を基本とする密教。その代表的シンボルであるマンダラを再考することは、日常のさまざまな場面に潜む密教世界との遭遇をもたらす。本書では、思想的、実践的、そして芸術的な視点から、密教へのアプローチをはかり、心の自由が希薄な現代に、将来的な方向性を示していく。
目次
1 密められた万華鏡的世界
2 密教の流伝
3 広がる密教の宇宙
4 マンダラとは何か
5 華麗なるマンダラのほとけたち
6 現代と密教的宇宙
著者等紹介
頼富本宏[ヨリトミモトヒロ]
1945年、香川県生まれ。京都大学大学院文学研究科(仏教学)博士課程修了。文学博士。種智院大学教授、国際日本文化研究センター教授を経て、現在、種智院大学学長。インド、チベット、中国の密教遺跡・遺品調査に成果をあげる。真言宗実相寺(神戸市)住職を兼ねる
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