内容説明
「女子力アップ」の果てには何があるのか?「結婚」で幸せになれるのか?気鋭の女性論客らによる饗宴。
目次
第1章 結婚で幸せになれますか?(結婚で幸せになれますか?;恋愛と結婚はつながっているのか?―ロマンティック・ラブ・イデオロギーを見直す;「憧れ」か、「リスク」か―専業主婦という選択)
第2章 「女子力」アップの果てに(男性に選ばれないと「かわいそう」ですか?;「玉の輿幻想」と「理想の妻」の変遷―夢と希望の同床異夢を検証する;あなたの「ロールモデル」は?―生き方が細分化する時代の“お手本”像)
第3章 真に“自由”になるために(磨きすぎた「女子力」はもはや妖刀である;モヤモヤ女子に捧ぐ―不確定な人生を生き抜くための「武器」四か条)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みゃーこ
74
女子たちが置かれた状況が広く実践的にデータをもとに把握できる。キャリア、出産、結婚、女性を取り巻くこれからの環境は出産か仕事かの二択を迫られてしまう人がまだまだ少なくない。女性が変われば男性も変化していく。生き方が細分化する時代のロールモデルとは何かを考察しながらいかに楽しく賢く選択し生きていくかを考えさせられる。2014/07/03
ヒデミン@もも
41
若い社会学学者の女子会に全く違和感なく黒一点古市さん参戦。参戦ではないね可愛がわれる役どころが良くわかってらっしゃる。昭和の第一次ベビーブームから現代の社会問題まで細かくユーモアいっぱいに書かれているから読みやすいしお得感。ただみなさんやっぱり高学歴だから?、上から目線が気になる。「スーパーのパート」を馬鹿にしては罰が当たるよ。まぁそんな社会をどうにかしようと頑張って大学生に深い講義をしてくださっているんだとは思いますが。しかし私も大好きで美容院で愛読VERYと酒井順子さんの造語負け犬はすごい。2015/07/10
とよぽん
30
社会学者、ライター、ジャーナリスト等の女性たちと、社会学者の古市憲寿さんの座談会。NHKで放送した番組を、書籍化したもの。5年前の出版だが、こんなにも若い人の結婚離れが浸透してきたことに驚いた。資産が減る、家族を作らなくても生きていける、婚姻にまつわる様々なことが煩わしい(面倒)、等々理由が出ている。女性が自立して生活することが大事、という着地点か? 結婚の意義を改めて考えさせられた。2019/01/15
なお
24
専業主婦になりたがる若い女性が増えているのに、若い男性の収入ではやっていけずという悪循環で、婚期が延びる、子供が産めるタイムリミットが迫る…でも生活水準の現状維持はしたい。矛盾だらけの現実。女子はいつでも必死ですね。2016/09/10
katoyann
20
2013年刊。タイムリーな話題ではないが、ロマンチックラブ・イデオロギーの歴史性など近代家族論の研究知見に基づいた論稿も含め、恋愛と結婚を結びつけることは実は難しいということが分かるため、現在の恋愛離れについても応用できる議論になっていると思う。また、非正規雇用が女性に集中していて、しかも増え続けているという指摘も現在の状況にも当てはまっている。2025/03/09
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