映画を見る眼

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140810514
  • NDC分類 778.04
  • Cコード C0074

目次

第1章 映像表現と文章表現
第2章 サイズとアングル
第3章 編集と時間
第4章 場と光
第5章 音声と言葉
第6章 映像の「ナラティブ」
第7章 実写とアニメーション
第8章 デジタル技術と映画
第9章 映像の今日性

著者等紹介

小栗康平[オグリコウヘイ]
1945年群馬県前橋市生まれ。早稲田大学第二文学部演劇専修卒業後フリーの助監督になり、浦山桐郎監督「青春の門」、篠田正浩監督「心中天網島」などに参加。第一回監督作品は1981年の「泥の河」。自主上映され、やがて全国公開。キネマ旬報・ベストテン第一位、モスクワ映画祭銀賞など国内外で数々の賞を受賞した。以後、84年「伽〓(や)子のために」(ジョルジュ・サドゥール賞受賞)、90年「死の棘」(カンヌ国際映画祭グランプリ・カンヌ90、国際批評家連盟賞受賞)、96年「眠る男」(モントリオール世界映画祭審査員特別大賞受賞)の四作品を発表。2005年、九年ぶりに「埋もれ木」を発表
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

磁石

9
映画とは、機械の目を通して作り上げられた『映像』という新言語、民族と時代をも超えて人と人とが理解し合うことができる新しいツール……のはずだったが、同時に、一つの物語で人々の多様なあり方を圧殺する道具にもなってしまう。それは、映画を作る莫大なコストとそれを回収し利益を得るため、映画が今の世の中で生き抜くためには必要不可欠な要素でもあるから、仕方がないことだと言えてしまう。最後の章で語られた、映画作りと上映の低コスト化による人類皆フィルムメーカーという未来は、最初に望まれた映画の復活をもたらすのか。2014/06/03

はふ

8
良い映画とはどのような映画で悪い映画どのようなものなのだろうか。映画は価値観や批評基準が人によってバラバラなので難しい所だと思う。本書は初版から10年経っているが、映画の位置づけというものが変化していると感じられた。2018/11/02

サトゥルヌスを喰らう吾輩

5
映像の見かたを文章で説明することの根本的な問題点というか、「意味はわかるけどピンときているのかどうかはわからない」という部分はどうしてもあるのですが、ハリウッドやデジタルのモードが主流になってゆくことへの分析や映画に対する小栗監督自身の哲学が伺われて勉強になりました。後半で出てくる「夜」をどう映像として成立させるかのくだりが面白く、明暗の表現を気にしながら映画を観てみたくなりました。2015/10/06

mizzan72

1
最新のテクノロジーと、古くから在る手仕事、職人の視点と批評家の視点と作家の視点。近いようで実は相反する幾つもの事柄が、一人の人間の中に同時に存在する。いやぁ、映画監督ってつくづく面白い人種なんだなぁ。恥ずかしい話だが、小栗監督の作品はひとつも観ていない。ひとつずつゆっくりと観ていこう。2014/06/10

さきのしろ

1
映画もそうだけれど、映像の初歩的な知識が分かりやすく解説されているのが嬉しい。もっと早くに読んでいれば良かったなぁ。と、後悔。時間を作れたらゆっくりと読み直したい2012/06/04

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