内容説明
名作を読んでドイツ語の力をつけよう!ツヴァイク、シュトルム、ボルヒェルト。3人の名手による、心温まる短編集。初級文法をひととおり終えた方におすすめです。対訳・注釈付き。
著者等紹介
諏訪功[スワイサオ]
東京都出身。東京外国語大学、東京大学、ボン大学等でドイツ文学、ドイツ語学を学ぶ。一橋大学、ウィーン大学、獨協大学ほかで教え、NHKラジオドイツ語講座の講師も務める。現在、一橋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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松本直哉
28
この老人は蒐集した版画のをいつくしみ楽しむのにもはや視覚を必要としなかったのだろう。ツヴァイク「目に見えないコレクション」を読むと、聴覚を失ったベートーヴェンが、棒を口にくわえてピアノに触れて音を聴いていた挿話を思い出す。キーツの詩にあるように「聴こえるメロディーは美しい。しかし聴こえないメロディーはさらに美しい」のかもしれない。第一次大戦後のドイツの異常なインフレの世相の一断面を、視覚を喪った蒐集家の老人を軸にしてあざやかに切り取っている。ツヴァイクの自伝を読むと彼自身が古い文書の蒐集家だったようだ。2021/01/22
KAZOO
12
収録されている3作品は「パン」(ヴォルフガング・ボルフェルト)、「目に見えないコレクション ドイツ・インフレ時代のエピソード」(シュテファン・ツヴァイク)、「広間にて」(テーオドア・シュトルム)の3作品です。右側に日本語が書いてあるので非常に読みやすいと感じます。これも短いので一通り自分でドイツ語を書くと勉強になると思います。2014/08/06
Schaf
0
★★★☆☆2012/11/05